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宇部市界隈 
宇部市
 
和食
 
 
新日本料理 吉祥(和食)
場所:宇部市東岐波月崎129−1
電話:0836−58−4811
時間:11時−22時(昼は14時LO)
お店HP
お昼膳(平日昼のみ) 2500円
小懐石 3980円
季節懐石 5980円
料理長おまかせ懐石 7980円
粋人懐石 10000円

宇部市キワラビーチを目の前にした高台にある日本料理の店、吉祥。そこからの眺望の良さと、平日ランチのお得な内容を耳にし、平日休みの昼過ぎに出かける。宇部に疎い人間には、少々場所が分かりづらいのが、難。国道190号線沿いに道案内の看板が出ていることを後で知ったが、とりあえずきわ駅を目標とするのがいいのでは。

平日昼の利用も、宇部まで行って追い返されてはと出発前に電話で予約。ちょうど個室が一つ開いていますとの返事に、予約の必要性を思う。どの部屋も海に面しているようで、個室は大広間をパーテーションで仕切った作り。50名までという宴会利用の際には、この仕切りを外すことになるのだろう。個室としての空間は保たれているが、薄い仕切りのため隣の声が聞こえやすく、内容によってはそれなりの配慮をしたいとこ。
案内されたのは、床の間の付いた掘り炬燵式テーブルの部屋。部屋の広さと併せて、目の前に広がる周防灘の雄大な景色を一望できる大きな窓に、まずは感嘆。

予約で頼んだお昼膳は、食前酒(オレンジジュース)スタート、小鉢である
ぬたの酢味噌の味わいに感心しつつ、氷が敷き詰められた器に乗せられた刺身をいただく。刺身は3種で、いか、鯵、鯛。その形に工夫があり、いか、鯵において厚めに切られブロック状の形をしているのが、特徴。その意図は、口に入れたときの食感ではっきりと認識できる。魚介の身の締りの良さを感じさせるもちっとした食感を数度口の中で味わえ、広がる旨みの幅と併せ、食べさせ方に感心する。その他、焼き物として、脂の乗った鮭の照り焼き、煮物として桜餅、揚げ物としてえびしんじょう茶碗蒸しと続き、炊き込みご飯味噌汁漬物の後、デザートのシャーベットで締めとなる。細切りごぼうのフライを乗せたえびしんじょうの柔らかな食感と広がる旨み、餡のかかった茶碗蒸しの深い味わい等それぞれに加えられた工夫で、どれも印象的なおいしさを感じさせ、満足。炊き込みご飯のやさしい味わいに、珍しく全て食べた3種の漬物の野菜のおいしさを引き出す漬け具合と、最後まで楽しめるコースとなっていた。

見渡せる景色、個室で過ごせる環境、多種を味わえるおいしい料理を思うと、2500円という値段以上の価値があり、遠くからでも足を運ぶに値する。これなら、夜のコースでどんな料理を味わえるのかと、その先を想像させる楽しみを与えてくれる。値段の分サービスは割り引いて考える必要があり、3品程度の料理を一度に運んでき茶碗蒸しが少々冷めたりすることは、受け入れるべきだろう。昼食時間の設定がないため(14時以降の注文はできないが)、食後も時間を気にせずのんびりと過ごせるのもいいところ。

スタッフの対応等サービスは上レベル。気持ちいい時間を過ごすことができた。夜の料理は、一度食べてみたいと思う。ただ、夜になると、大きな窓からは暗闇しか見えないと言う状況は、覚悟しておく必要があろう。やっぱり景色。遠く広がる青い海と浅瀬に繰り返し見える白波の変わらぬ景色に、心の充足感を覚える。
それでも、完全な個室タイプじゃない点は、差し引く必要がある。家族等内輪の集まり、職場での飲み、仲いい人との食事会、静かな時間を過ごすと言うより、おいしい料理をメインに楽しい時間を過ごすために訪ねたい。

 
                                                    

 
洋食
 
 

Noel(ノエル)(フランス料理)
場所:宇部市大字小串402−1、101
電話:0836−31−1118
ランチ
menu1(本日のスープ、本日のパスタ) 1890円
menu2(本日のスープ、シンプルなパスタ、本日のメインディッシュ) 3150円
ディナー
menu1(黒板より好きな料理4品orお任せ) 6300円

宇部で見つけた、とってもおすすめのフランス料理屋。宇部工業高校前とも山大医学部裏とも言える川沿いの道そばにあるこじんまりとした店で、スタイリッシュな店内には、テーブルが5つとカウンターで14,5人は入れそうな感じ。基本のメニューは、黒板に書かれているアラカルトから。イタリアンのようなメニューが並ぶも、フランス料理と自然派ワインの店を標榜しているから、素直にフレンチの店と解すこととする。
今回訪ねたのは、ディナー時間。中途半端に選ばずシェフ任せとはこれまでの経験からの結論で、menu1お任せを選択。黒板のメニューからシェフがコースを組み、これでよろしいですかと確認を受け、了承する。ちなみに今回は運転手役だったため、ワインを楽しめず。シェフはワインも詳しそうだったから、次こそはと思いつつ。

一品目は、前菜・
削りたてのプロシュート。絹のようにふわっとした見た目のパルマ産生ハムも、口に入れたら噛むほどに深い旨みが口の中に広がり、よし。二品目は、蕪のポタージュ。かぶによるさっぱりとした後味とポタージュ仕立ての優しい口当たりで、これから始まるメインを前に期待を抱かせる。三品目は、貝類のブルゴーニュ風 ココット焼き。これは、とってもおいしかった一品。少し大きめに切った鮑等2種類の貝の上に香草、パン粉を乗せ、ガーリックバターとともにオーブンで焼いたもの。ちなみに、ココットとは、耐熱用の小さなお皿のこと。貝の柔らかい食感とほんのりと広がるおいしさに、ガーリックバターがよくあって。ソースをパンに付けて食べるとおいしいですよと教えてもらい、最後の一滴まで。続いて、パスタのゴルゴンゾーラの手打ちフィットチーネ。これが、またうまい。ブルーチーズであるゴルゴンゾーラの青かびによるちょっとした辛味が、クリーミーなソースに絶妙なアクセントをもたらし、くせになるおいしさ。フィットチーネの太く平らな麺との相性もよく、うなりながらいただく。メインの肉料理は、オーストラリア産牛フィレ肉のソテー トマトソース。ワインを飲んでいなくても食べやすいからとすすめられる。ジューシーな肉の旨みというより、柔らかな肉そのもののおいしさをトマトソースでいただくというもの。チーズや香草による深みのあるソースを楽しみつつ。デザートは、ショコラケーキ。さくっとした食感を楽しめる外側の生地の中から、滑らかに溶け出すチョコ。甘すぎず、奥深いチョコの味に、これまで出会ったことのないおいしさを感じ、軽い感動を覚える。料理がおいしい、最後までそう感じさせてくれた一品だった。

スタイリッシュな店内、そんな中確実にほっと休まる気持ちにさせられるのは、お店の人の温かい雰囲気によるものだろう。フロアを担当する女性の柔らかい物腰と行き届いたサービスに居心地のよさを感じ、今日の料理はお口に合いましたかと気軽に話しかけてくれるシェフの気遣いと近い距離感が、より料理をおいしく感じさせる。カウンターに座る常連さんと料理を作るシェフの気軽な会話が繰り広げられたりするが、決してテーブル席に座る一見さんをおろそかにするわけじゃないから安心していい。できるなら、料理をメインに楽しみに来る人達が集まる、19時前後の利用がおすすめかもしれないが。

疎い宇部の地で見つけた、おいしいフレンチの店。ちょっとしたイベントを利用し、仲のいい人と気軽に訪ねたい。今度はどんな料理に出会えるだろうと、次の利用が楽しみなる、おすすめの店だな。

 
                                                    

 

L'AROMATE(ラロマット)(フランス料理)
場所:宇部市東岐波4597−10
電話:0836−58−3825
時間:11:30−14:00、17:30−20:30、定休日:月曜
お店HP

ランチ
ピニョンドパンコース(前菜、魚料理、肉料理、デザート、パン) 2625円
フヌイウコース(前菜、魚料理、肉料理、デザート、パン2種) 3360円
ディナー
クローブコース(前菜、魚料理、肉料理、デザート、パン) 2625円
メリッスコース(前菜1、前菜2、魚料理、肉料理、デザート、パン) 3675円 
※その他、4725円、6300円のコースあり

宇部市の東部に位置するフランス料理の店「ラロマット」。
瀬戸内の海を目の前に、のんびりとした田舎の景色に溶け込む姿は、まさに隠れ家レストラン。

上質な料理を期待でき、限られた席数の完全予約制の店だけに、大きな期待をせずに電話。そこで受けたのが、「子供の利用があるときは、その後の予約客にその旨了解を取った上で利用してもらうから、問題ない」という驚きの対応。安易に子供の利用をうたうのではなく、その状況に応じて、お互い納得する形で客を受け入れる姿勢、その方法に感心。店の品位を保ちつつ、子育て世代を受け入れる懐の深さ、優しさを感じる。

ランチは、2,625円と、3,360円の2種類。いずれも、前菜から始まり、魚料理と肉料理の2種類のメイン、そして高い評判を誇るこだわりのデザートを楽しませてくれる。詳細はHPに代えるとして、フランス出身のシェフによる料理を、その温かなサービスとともにいただけるなら、好んでまたここを訪ねたいと思うところ。
                                                    

 

卯月(イタリア料理)
場所:宇部市鵜の島町7−28
電話:0836−31−8338
時間:11時−14時、17時−21時、定休日:水曜
パスタランチ(サラダ、スープ、パン、スパゲッティ、デザート、コーヒー) 1250円
おすすめランチ(前菜盛合せ、スープ、パン、ハーフスパゲッティ、肉or魚料理、デザート、コーヒー) 1850円
こだわりランチ(前菜盛合せ、スープ、パン、ハーフスパゲッティ、魚料理、肉料理、デザート、コーヒー) 2550円

宇部新川駅の北方面、山大医学部南側の道路を真っ直ぐ西へと進み、ベスト電器のほぼ向かいに位置するイタリア料理の店「卯月」。チェーン店が立ち並ぶロードサイドの中、はやりの美容室のようなたたずまいで、目を引く外観が特徴的。

店内は、入口側のカウンター席と、奥のテーブル席からなり、少人数から、子供連れの家族利用まで幅広く対応。空間が独立したカウンターの居心地もよく、木質調の造りによる、温かで、ゆったりと落ち着いた空間を楽しめる。

料理の特徴の一つは、しっかりとしたボリューム。パスタランチは、サラダに始まり、優しい味わいのミネストローネ、おかわり自由の自家製フォカッチャと続く。メインのパスタは、週替わりの3種から。「生ハムと木の子のスパゲッティ」、「豚挽肉とカリフラワーのクリームスパゲッティ」がある中、「小えびとれんこんのアラビアータ」を選択。

ここのスパゲッティの特徴は、野菜をふんだんに取り入れること。アラビアータにはゴロゴロとレンコンが転がり、不思議な相性を楽しませる。ちなみに、今回は注文ミスがあり、再度パスタを茹でる間にと、前菜盛合せがサービスで追加。パスタの量もさることながら、フォカッチャを2つ、注文外の前菜盛合せが付き、そして最後にデザートの3種盛りと、十分すぎるボリュームをいただく。

料理自体に高いレベルを求める店ではなく、気軽なイタリアンを、居心地のいい空間で、ゆっくりと時間をかけていただく、そんなお店。とはいえ、料理に何かを期待し過ぎないようにということで、もちろん、料理は十分に楽しめるし、サービスレベルも十分。昼時に、次々に席が埋まっていく理由がよくわかる。

どこかお店に迷った時、カフェのような感覚で気軽に利用したくなる。友人や親しい人達と、少し贅沢なランチとともに、ゆっくり過ごせる空間を楽しみに、出かけたい。

 
                                                    

 

ル・レストラン・イシザキ(イタリア料理)
場所:宇部市大字西岐波2205−14
電話:0836−51−5149
定休日:水曜
ランチ
パスタコース(前菜盛り合わせ、パスタ、自家製パン) 800円
シェフおすすめパスタコース(前菜盛り合わせ、パスタ、自家製パン、デザート、コーヒー) 1300円
シェフおすすめランチコース(前菜盛り合わせ、ランチ、自家製パン、デザート、コーヒー) 1600円

宇部のメイン通り国道190号線を西岐波の交差点からあすとぴあ方面へと進む、地元民じゃなきゃとてもたどり着けそうにない場所。ナビが付いていないなら、事前にルートを確認してから向かうことをおすすめ。広い駐車場には、車が十数台止められそうだから、安心してお出かけを。

店内は、温かい雰囲気の落ち着いた作り。6人がけから、2人がけまでテーブル席は数種。一人でも気軽に入れる雰囲気がいい。フレンチともイタリアンとも両説あるそのジャンルは、パスタを中心としたランチから、イタリアンと分類することとする。

選んだのは、シェフのおすすめパスタコース。パスタは数種から選べ、ほうれん草とベーコンのトマトスパゲッティーを選択する。パスタコースの選択肢は、博多明太子スパゲッティーやナポリピザ等シンプルなものが中心。ランチコースだと、ずわいがにのトマトクリームスパゲッティー等もう少し手の込んだものになる模様。

まず出てきた前菜盛り合わせにちょっと驚き。少量ながら、その数11種。簡単なサラダ等シンプルなものが中心だけど、ちょっと手をかけたいろいろな種類の料理を楽しめるのは、嬉しいとこ。自家製パンを食べつつ待ってるところに、メインのスパゲッティー。トマトソーススパゲッティーは、シンプルながら素朴な味わいがなかなかよし。こうなると、ランチコースのパスタはどんな感じになるのかなと、期待をしながら食べたもの。デザートのアイスとコーヒーをいただき、食事を終える。

ランチタイムは、主婦層の利用が多く、あっという間に店内も埋まり、人気の度合いを見て取れる。その分、なかなか賑やかな雰囲気になるのは、致し方ないとこ。パスタ以外にも、魚や肉料理をメインとするコースもあり、そちらを選ぶとまた違う印象かもしれないが、素朴な味わいの料理を出す店だなというのが、感想。手作り感のある料理と思うと、訪ねた時のイメージはそう違わないかもしれない。まずは、お得なランチを気軽に利用するのが、いいだろう。夜は、きっと落ち着いたアットホームな雰囲気を楽しめる店となっているはず。ちょっとした時に、気軽に選択肢にあげられる店として、使いたい。

 
                                                    

 

カフェド・リモージュ(イタリア料理)
場所:宇部市西区島通り
電話:0836−33−9131
時間:11時−15時(ランチ)、15時−17時(ティー)、17時−1時(ディナー)
お店紹介HP
本日のランチ(サラダ、パスタ、メイン、パン、ドリンク) 1500円
パスタランチ(サラダ、スープ、パスタ、パン、ドリンク) 1300円
リモージュランチ 2500円
夜のおすすめコース 3000円

山大医学部、渡辺翁記念館の近く、宇部新川駅の裏手になるのだろうか、街中の一角にあるおしゃれな建物にさして迷わずお店に到着。店の前にある駐車場は、3台ほど。40人入ると言う店内を思うとあまりに少なく、止めにくい狭いスペースに、無理矢理押し込み店内へ。これだと、道の向かいにあるドラッグストア・ウォンツに車を止めるのが正解かなと思ったり。

店内は、テーブル席の他、カウンター風の長テーブルに十数席。一人でも気軽に利用できる環境が嬉しい。女性同士の客で埋まった平日のランチタイムの利用で、なかなか賑やかな雰囲気という印象を持つ。料理は、本日のランチを注文。まずは、本日のサラダとして、しっかり盛られた豚しゃぶのサラダ。新鮮なサラダとあっさりした豚が酸味のあるさっぱりとしたドレッシングと合い、満足。続いてのパスタは、ベーコンのクリームソースパスタ。ベーコンの旨みが濃厚なソースを引き立ておいしく、少な目の量が、ちょっと残念なほど。メインは、牛肉の赤ワイン煮込み。とろけるほど柔らかく煮込まれた牛肉が印象的で、肉の旨みがしっかりと溶け込んだソースもよくあい、おいしい。パンの質は、普通下。この値段で、デザートが付かないのはちょっと残念で、ドリンクを最初に持ってきてもらったため、なんとも締りのない終わりとなったのは、失敗に思ったもの。

料理に特筆したこだわりを感じる程じゃないが、どれもおいしさを感じられ、ちょっといいランチを食べたい時に、気軽に選択できる店だろう。サービスは、バイトの若い女性が中心で、それなり。友達同士で、のんびりと食事したい時に利用したい。まずは、あまり大きな期待をせず、ランチタイムに利用してみることを、おすすめする。
 
                                                    

 

サルワーレ
(イタリア料理)
場所:宇部市大字小野4680−1(小野湖そば)
電話:0836−64−2520
時間:11時−21時、定休日:火曜
お店HP
ピッツァランチ(前菜、スープ、ピッツァ、デザート、ドリンク) 1500円
生野菜とスモークタンのピッツァ 1900円
手づくりベーコンのカルボナーラピッツァ 1800円
ゴルゴンゾーラのトマトソーススパゲッティー 1250円
森のチーズのスパゲッティー 1250円
手づくりベーコン 850円
Aコース(前菜、スパゲッティー、パン、サラダ、肉or魚、デザート&ソフトドリンク) 3000円

小野湖そばに位置し、道路横に掲げられた案内板に従い坂道をのぼると十数台の駐車場を擁するお店に到着。木造ロッジ風の建物で、ふと訪れた山小屋で休憩しているかのようなほっと落ち着く雰囲気が嬉しい。ガラス張りの窓からは、目の前に広がる小野湖を一望でき、店の雰囲気と併せ、一層心地いい時間を過ごせる要素となっている。小野湖方面は西方となり、日暮時には絶品のサンセットを堪能できると言う。ガラス窓の外側には、テーブル席が数個用意されていて、気候のいい時には、オープンテラスでの食事も楽しめそう。

食事は、ピッツァ、スパゲッティー、メインからアラカルトで選ぶ方式。ランチがあるけど、土日祝日はないとのことで、基本は単品から選ぶことになるのでは。おすすめメニューという、生野菜とスモークタンのピッツァとゴルゴンゾーラのトマトソーススパゲッティーを注文。お腹に余裕があるなら、手づくりベーコンが一押しとか。
生野菜とスモークタンのピッツァは、ちょっと驚くほどの大きさ。チーズにトマトを乗せ焼いた生地に、新鮮な生野菜とたっぷりのスモークタンが乗せられた一品。4等分されたピッツァを、サンドイッチのように包んで食べるのが、この食べ方。サクもっちりの生地がおいしい、その上に乗る生野菜のさっぱり感とスモークタンのちょっとくせのある旨み、たっぷりの量をあっという間に食べ終わる。ゴルゴンゾーラのトマトソーススパゲッティーは、チーズと共に細かく刻まれソースに溶け込んだ野菜の旨みを感じさせるたっぷりのトマトソースが印象的で、素朴なおいしさが嬉しい。
ここの料理は、イタリアの田舎にある家庭に招待されて食べるような、温かさとシンプルなおいしさを感じさせるもの。自然に囲まれた店の雰囲気も併せて、いつもと違う環境でほっと心休まる心地いい時間を過ごしたい時、この店を利用したい。

ちなみに、この店の上にはログハウスが建てられてて、夕食を店で取り、ログハウスに泊まるというプランもおすすめだとか。気さくな店長さんとはいろいろ話をし、手打ちそばを作ることができるというプランを教えてもらったり、ログハウス内部や製作中の露天風呂案内をしてもらう。小野という山あいの地にありながら、その特性を十分に活用してるこの店は、今後も期待したいおすすめの店。夕暮時にでも、また訪ねてみたいなと思いつつ。

 
                                                    

 

フェリース
(スペイン料理)
場所:宇部市あすとぴあ2丁目2番3号(あすとぴあのテッペン)
電話:0836−53−5122
お店HP
フェリースランチ(スペインオムレツ、骨付き仔羊のソテーオリーブソース等組み合わせ選択) 1600円
パエリアランチ(前菜、スープ、パエリア、デザート等) 1800円
シェフのおすすめコース(前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザート等) 3000円

結婚式場であるフェリース内にあるレストラン。平日は、気軽にランチが楽しめるも、週末は式がないかを要電話確認。造った感は拭えないけど、欧風調の建物の一角にあり、教会などが窓の外に見える。ただ、レストランは宴会場を利用してるから、天井高く、だだっ広い。はっきりいって、落ち着きません。友達と一度遊びに行ってみるくらいでいいのでは、と思うとこ。
 
                                                    

 

ステーキハウス ドンファン
(ステーキ)
場所:宇部市浜町1−2−10
電話:0836−33−9431
宇部市 厚東川大橋3km手前
夜の部  サーロイン250g 3000円程度  セット(ライス・スープ・サラダ・飲物)+500円
昼の部  平日のみの840円ランチ(ステーキ弁当・焼肉弁当・オムライス・ハンバーグ)
       平日・週末の980円ランチ(ステーキ・ビーフシチュー)
       日替わりの945円サービスランチ
       ランチはセットで、スープ・サラダ・飲物が付く。

21年前に、県内のステーキハウスの草分け的な存在としてオープンしたのだとか。
夜は結構いいお値段も、ただ肉・調理具合にこだわりがあるようで、一度食べに行ってみたいとこ。
ランチ利用で、日替りビーフカツを選択。柔らかい肉に衣を付けて揚げ、デミグラスソースをかけた料理。
そう、肉の柔らかさが印象的。デミグラスソースがおいしいから、ご飯も進むしおいしかった。
和牛じゃないから、霜降りの脂を味わうような肉じゃない。
ただ、日本人向けに飼育された、良質の牛肉を使用してるとかで、和牛に負けない美味しさが売りなんだとか。
ステーキ食べたらまた報告します。
 
                                                    

 

キャプテン
(鉄板焼)
場所:宇部市港町1丁目11−56(宇部港近く)
電話:0836−33−6363
時間:ランチ12:00−14:00、ディナー18:30−23:00、定休日:月曜、第1・3日曜
お店HP
Aランチ(スープ、サラダ、パンorご飯、本日の魚料理、コーヒー) 1050円
Bランチ(Aランチ+本日のキッシュ) 1575円
+315円で魚を肉料理に、+840円で魚と肉料理両方に変更できる。
ディナーコース 3000円〜

宇部市役所近く、エムラから南方の工場地帯に向かい、宇部港に出る手前にある小さな店。駐車場は、店舗奥に6台。分かりにくいから、お店の人に聞くのが得策。
欧風アレンジ鉄板焼レストランで、カウンター前の鉄板での調理を見れる席と、テーブル席が4つ程度。本日の魚料理を注文し、カウンター席で料理を待つ。今日の魚料理は、まんさく(シーラ)という魚。鉄板でバター焼きにし、オリジナルソースをトッピングしたもの。胡椒の実がアクセントに、さっぱりいただく。
手頃なランチとは違う素材で楽しめるのがディナー。結構こだわりの肉を使ってるようで、一度訪ねてみたいとこ。
そして、なにより気分よく過ごせるのは、ホールを担当している人のいい奥さんのサービスのよさ。ちょっと職人気質のシェフを支え、まんさくって魚の解説も詳しく教えてもらったり。結局、気持ちいい時間を過ごせるってのは、料理並に重要なこと。その雰囲気を味わいに、今度はディナーに寄ってみたいと思うとこ。
 
                                                    

 

グリルおかもと(洋食)
場所:宇部市寿町1−2−16(宇部市役所近く)
電話:0836−35−6045
時間:11時30分−13時30分、17時30分−20時、定休日:日曜
【ランチ】 ※デザート付き +315円
ランチA(スープ、サラダ、メイン、パン、コーヒー) 1260円
ランチB(スープ、サラダ、ミニッツステーキ、パン、コーヒー) 2625円
ハンバーグランチ(スープ、サラダ、ハンバーグステーキ、パン、コーヒー) 1785円
【ディナー】
ディナーA(スープ、牛肉のソテー、パン、デザート、コーヒー) 3150円
ディナーB(前菜、スープ、ステーキ又は魚料理、パン、デザート、コーヒー) 4725円
おまかせフルコース 6300円より(要予約)
ビーフカレー(サラダ付) 1575円
ビーフストロガノフ 2520円 ※単品

宇部市役所東側の市道を北へ500mも行ったところ、JR宇部線の踏切手前にひっそりとたたずむ洋食屋。店の裏側にある6台ほどある駐車場は、一方通行となる踏切そばの道から入らず、一つ手前の道から大回りする必要があるから、要注意。

店内は、カウンターが6席と、テーブル席が3つ。こぎれいな造りながら、どこか年季の入った重厚感を感じさせ、品のいいインテリアと相まって、なかなかにいい雰囲気。席数が少ないため、テーブル利用には予約が無難だろう。
ランチタイム利用で、メニューはランチA、Bと、ハンバーグランチがあり、まずは、初めて利用でもあり、無難にランチAを選択する。

カウンター席のため、調理の様子を眺めながらの食事。まず出てきたサラダは、振りかけられたクルミの甘みをアクセントに、酸味の効いたマスタードドレッシングでいただく一品。さっぱりとした中にあるどこか洗練された味わいのあるドレッシングのおいしさに、これからの料理に期待が高まる。野菜スープは、コーンをベースに、じゃがいも、玉ねぎ、セロリが入り、優しい味わいが印象的。

2片付くフランスパンのおいしさに感心しつつ、いよいよメイン。この日のメインは、豚肉のトマトソース煮。にんじん、玉ねぎ、しいたけとたっぷりのごろごろ野菜とそれに負けない大きな豚肉がトマトソースで一つにまとまる。しっかりと煮込まれトマトソースがしみた野菜がおいしく、なにより柔らかく味わい深い豚肉のおいしさにただただ感心。野菜しかり、豚肉しかり、本当にいい素材を使っているなと感じさせる。お皿に残ったトマトソースを最後まで味わうためにも、ライスではなくパンを選択して正解だったと、ここで気付く。

食後のコーヒーは、カップがあまりに可愛げだったので、思わず一枚。ソーサーの絵柄もさながら、カップの内側の描かれたキリンがコーヒーを飲んでる姿がなんともよくて。

久々に見つけた、本物の洋食屋。この出会いの嬉しさは、洋食好きにしか分からない。チェーンレストランではなく、格式高い欧州料理でもない、普通の洋食を高いレベルで食べさせる店。こういう店が、本当に少ない。頑固そうでもあり、どこか気さくさも感じさせるシェフに、思わずおいしかったですと気持ちを伝えたのは、その嬉しさを抑えきれなかったから。

こういう店には頑張ってもらわねば。夜は値段相談でコース料理も出してくれるというし、これからは宇部市での積極的な選択肢の一つに入れていこうと思うところ。

カウンターもあり一人からの少人数利用も、テーブル席から3,4人での食事会もあり。気取らずも、カジュアルの中にちょっと品をもたせると、お店の雰囲気によく馴染む。ゆっくりと会話と食事を楽しみたい時に利用したい。

 
                                                    

 
その他
 
 

じゅうじゅう亭
(焼肉)
場所:宇部市浜町2丁目2−2(厚東川手前の辺り)
電話:0836−35−1010
昼 ランチセット(石焼ビビンバ・冷麺・焼肉弁当等)  980円
夜 お値打ちメニュー(カルビ・ロース・ホルモン・鶏カルビ)+満腹セット(ライス・スープ・キムチ・サンチュ・焼野菜盛合せ)
   お一人2,400円で、要予約4名様から

夜は結構値段のいい(カルビ 900円程度から)焼肉屋みたいだけど、お昼は1000円程度のランチが数種ありお得。
石焼ビビンバランチ(980円)は、サラダ・小キムチ・わかめスープ・ピビンバ・アイスのセット。
しっとり感と焦げ目の付いた部分とでメリハリある本格仕様。味といい、これはうまい。
夜に一度奮発して利用してから、また書いてみようかな。
 
                                                    

 

なには(関西風お好み焼き)
場所:宇部市浜町2−7−20
電話:0836−22−3917
時間:11時−24時
ぶた玉 730円
牛玉 835円
なにはミックス(牛、豚、いか、えび、もち) 1080円
なにはミックスグルメ(大えび、牛、豚、いか、えび、ホタテ、チーズ、もち) 1860円

山口大学医学部の北を走る大通り沿い、太陽家具まで行くと少々行き過ぎで、長崎ちゃん面の手前、道路南側に大きな看板を見ることができる。

関西風お好み焼きの店で、テーブルの鉄板を使い自分で作るのがここのスタイル。やはり料理は、一番おいしくなるようにプロが作るべきという思いから、自分調理の店は好みじゃないけど、ここのお好み焼きはおいしいと評判を聞いて訪問。

店内は、テーブル席と座敷席があり、座敷は半個室タイプで仕切られているから、周りを気にせずゆっくりとくつろげるのがいい。きれいな造りとはいえないけど、古さの中に、掃除がいきとどいている快適さがあり、むしろ味のある落ち着ける空間を作り出している。

メニューは、ぶた玉といったシンプルなものから、魚介が盛りだくさんの海の幸ミックスなんて贅沢品まで。定番お好み焼きは800円前後が中心価格帯ながら、最高値は、なにはミックスグルメデラックスの2180円。お好み焼き一玉に2千円を出す輩が、いったい何人いるのやらと思いつつ。

お店の一押しを選ぶのが常道で、今回は店名を冠した「なにはミックス(1080円)」を注文。諸事情からもちを抜いてもらうと、いかを多めに入れておきましたと嬉しいサービスを受ける。

関西風らしく、小ボールに入れられた具を自分でかき混ぜ、油を敷いた鉄板に乗せる。空気を入れるようにしっかりかき混ぜると、ふんわりした仕上がりになるんだったなと思い出しながらの作業。ちなみに焼き方は、壁に図柄入りの詳細説明があるから、初めての利用でも安心。焼き加減までの表示は大いに助かり、かつて山口のお好み焼き屋で失敗したトラウマから解放される。

あまり期待せずに食べたお好み焼きのおいしさに、ちょっと驚き。これは結局、生地がおいしいんだと、作り手を選ばないおいしさの理由に納得。ふんわり食感も楽しめ、たっぷり具材の相性にも満足。そばなりトッピングはあるが、もう少し量がほしいというのが、唯一の不満だな。

広島の鉄板焼き居酒屋を髣髴とさせる店で、こんな店には、仲間同士の夜の飲みで訪ねたい。ビールを片手に鉄板焼きをつまみつつ、最後はお好み焼きで締める。ふんわり軽めのお好み焼きが、これまたビールに合いそうで、昼時にどれほど誘惑に負けそうになったことか。

昼の友達や家族利用から、夜の飲みまで、確かにおいしいお好み焼きをメインに、様々な使い方ができるだろう。こういう店がある宇部をうらやましく思うところで。
 
                                                    

 

オールドスパイス(インドカレー)
場所:宇部市大字上宇部沼1056−3
電話:0836−34−1635
時間:11時−20時
チキンカシミールカレー 1400円
ビーフカシミールカレー 1850円
スパイスチキンカシミールカレー(珈琲付) 1700円
ラムチョップカシミールカレー 2350円
※ゴータマカリーは50円増し

宇部高校の近くにある老舗カレー屋・オールドスパイス。大通りから住宅街へと入っていく道沿いにあり、少々分かりにくい場所からたどり着けるか不安になるが、スーパー百菜屋を見たなら、後少し。店前にある6,7台の駐車スペースは、平日だとそう埋まることがないから、安心して出かけられる。

店内は、カウンター席と、2人がけテーブルが2つ、4人がけテーブルが3つほど。扉をくぐると外界を忘れさせてくれる異空間が広がり、その重厚な造りが、ピリッと適度に締まりながら、不思議と落ち着く雰囲気を作り出し、なんとも居心地よく過ごさせてくれる。

昔は4,5種類のカレーがあったらしいが、よく出るものに集約され、結果、カシミールとゴータマの2種類になったそう。それぞれ、インドの地名が付いたカレーだけど、その地方の料理ではなく、同店オリジナルのカレーに付けた呼称に過ぎないんだとか。

メニューを見ると、2千円前後のカレーが並び、それなり事前の情報がないと、少々動揺してしまうだろう。それぞれ2種のカレーに、いろいろトッピングが付きメニューが構成。2種のカレーの特徴は、野菜の甘みとスパイスの辛さが調和した、さらっとしたルーのカシミールカレーと、スパイスの香り高くコクとトロミがあるゴータマカレーとなる。

最初に試すなら、スパイスチキンカレーあたりがおすすめ。スパイスをたっぷり付けて焼いた大きな鶏肉が付き、食後にコーヒーもいただける。カシミールとゴータマは、それぞれに違う特徴があるから、どちらも一度は食べておきたい。ここのカレーは、香辛料による複雑な味わいが、なによりの楽しみ。カレーを食べた後、鼻へと抜ける香りに、幸せを感じる。

辛さの基本は、No.5。なかなか辛めのカレーだから、まずは5以下で入る方がいいだろう。少なめに見えるルーも、その辛さからご飯が進み、ちょうどいいバランスであることが分かる。最初に盛られるご飯は少なめだけど、その倍は軽くあるお替り用のご飯で、量としても十分満足できるはず。

何時間も煮込んだ深みや、多くの具材によるコクを売りにするカレーとは違うけど、ここの香り高い香辛料の使い方は素晴らしく、また食べに来たいと思わせる。食べた瞬間以上に、食べてしばらく経ってこそ、後を引かれる不思議なカレー。雰囲気のよさと合わせて、ちょっと上品にカレーを味わいに、大人な味わいを楽しめる方と共に、この店を訪ねたい。
 
                                                    

 

タグアウト(チキン南蛮)
場所:宇部市南小串2−5−29
電話:0836−31−5623
時間:(月〜木)11時〜15時、18時−23時、(金・土・日・祝)11時−23時
チキン南蛮定食 930円

宇部新川駅の北側、渡辺翁記念会館の向かいにある洋食レストラン・タグアウト。10台程とめられる広めの駐車場を備え、その奥にある一昔前の洋画に出てきそうなひなびたバーを思わせる建物が特徴的。

店内は、その外観の雰囲気のまま、ビバリーヒルズ高校白書にでも出てきそうなアメリカンなバーレストランを髣髴とさせ、その醸し出す雑多な雰囲気が、なんとも落ち着ける。一方、その広々とした空間に、ゆったりとした間隔で備え付けられた木造りのテーブルとイス、そして外観のイメージを覆す清潔感あふれるこぎれいな造りが気持ちよく、ついつい時間を忘れてゆっくりと過ごしてしまう。

メニューは、ハンバーグ、唐揚げ、生姜焼きと定食から、オムライスといった洋食もあるけど、この店で頼むのはこの一品のみ、そう「チキン南蛮」。
適度な酸味に包まれた柔らかくジューシーなとり肉が、たっぷりのタルタルソースとよくあい、なんともいえないおいしさ。シンプルながら、とり肉そのもののおいしさ、自家製タルタルソースでここまで違いが出るのかと、ちょっと感心。

一人だけで訪ねやすいのも、この店のいいところ。ちょっと時間に余裕があるお昼など、ゆっくりと過ごせるこの店をついつい選んでしまう。シンプル定番料理ながら、あらためてそのおいしさに気付かせてくれるここのチキン南蛮を一度食べてみてはと思うところ。

さて、夜についても簡単に報告。夜は、バーレストランとして、豊富な食事メニューとお酒の種類で人気がありそう。とり肉にはやはりこだわりがあるようで、長州黒柏を出すというから、興味津々。そして、なにより雰囲気がいい。4〜5人の気心の知れた仲間と気軽にワイワイと楽しむ店として、使い勝手の良さを感じるところで。
 
                                                    

 
山陽小野田市
 
 

楽食茶房 わくわく庵(家庭料理)
場所:山陽小野田市厚狭170−3(厚狭小学校グラウンド前)
電話:0836−72−0264(完全予約制)
時間:11時−15時、定休日:土、日、祝日
ランチ 1180円

広告宣伝一切なし、口コミだけでオープン以来多くの客を引きつけているのが、旧山陽町にあるわくわく庵。住宅街の一角にある場所は分かりにくく、まずは厚狭小学校を目指していくのがいいだろう。

完全予約制なのは、単純にお店のおばちゃんが対応できないからで、敷居の高さは一切なし。近所の仲間にも調理の手伝いをお願いしているそうで、ある程度の利用人数が集まれば、夜の利用も可なんだとか。お店は、手入れをした庭を眺められる自宅を改装した落ち着いた空間と、旦那さんが自ら建てたという離れの小屋の二種類。今回は、3人利用ということで、離れの個室を利用する。

メニューはなく、選択できるのは1180円のランチのみ。この店の特徴は、小鉢のよる多くの種類のおかずを、少しずついただけること。到着と同時に席に用意されていたのは、ひじき、かぼちゃサラダ、きゅうりともずくの酢の物、菜の花の辛し和え、唐揚げ、チーズ春巻きに、豆腐サラダ、サツマイモの甘露煮、茄子のお浸し等々10種類の小鉢。そして、メインに据えられたるは、豊後牛の陶板焼きでたっぷり野菜と共に厚切肉が3枚ほど。ご飯は、天かすを混ぜたオリジナルで、隠し味の醤油が効いて食が進む。

料理自慢のおばちゃんが作る家庭料理はどれも感心する一工夫と納得のおいしさで、旦那さん自慢の豊後牛は脂身までしっかりと味わえる。これは、もうおなかいっぱいと十分満足するも、こんなところでは終わらない。

続いて出てくるは、大きな丸餅がだしスープに浸かったお雑煮。この段階でお餅はさすがにきつく、なんとかクリアすると、橋休めのぜんざいが登場。二度目の餅攻めが橋休めに過ぎないのは、最後のデザートが別に待っているから。食後のコーヒーと共に、果物、お菓子が付いてくる。

その評判は十分聞いていたから、ボリュームに備えるべく心の準備をしていたはずなのに、結局全て食べられず。時間が限られ急いで食べたこともその要因だから、ここを利用するときは、時間に余裕を持って訪ね、ゆっくりと過ごしたい。そのボリュームにも関わらず、不思議とおなかに重く残らないのは、野菜中心の体に優しい料理だから。すっと体に入ってきて、心地よささえ感じてしまう。

確かないい素材による、ほっこりとする手の込んだ家庭料理をボリュームたっぷり出して、この値段。ほんとに経営は成り立つのかと心配になるが、みんなに集まってもらうのが嬉しいからと商売毛のないおばちゃんに、ただただ感心、感謝するのみ。

食べた後、なんとも心地いい気分にさせてくれる、不思議な魅力を持つお店。その料理に、その居心地のよさに、おばちゃんの朗らかな人柄にひかれ、リピーターが次々と増える理由が見えてくる。仲間や友人と共に、心と体が温まる豊かな時間を過ごせる場。食事という時間を楽しめる仲間と共に、この店を訪ねたい。
 
                                                    


ソル・ポニエンテ(スペイン料理)
場所:山陽小野田市きららビーチ焼野(竜王山公園の先)
電話:0836−89−0080
時間:
平日11時30分−14時30分、17時−21時、土日祝11時−15時、17時−21時、定休日:火曜
お店HP
■ランチコース
平日限定ランチ(前菜、スープ、メイン、デザート、ドリンク) 1600円
今月のパエリャ(前菜、スープ、パエリャ、デザート、ドリンク) 2100円 ※2名以上
■ディナーコース
ファシル(前菜、スープ、魚or肉料理、デザート、ドリンク) 3500円
メルカド(生ハム、前菜盛合せ、温製前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザート、ドリンク) 5250円
■アラカルト
ムキ海老のアヒージョ 900円
生ハム(イベリコ ベジョータ(1〜2人分)) 1600円
ニンニクと生ハムのスープ カスティリャ風(2人分) 900円
サルスエラ デ マリスコス(魚介類の煮込み) 3000円
イベリコ豚のロース肉のオーブン焼き 生ハム入りソース 2200円
黒毛和牛ロースのステーキ 3000円
ソル・ポニエンテ風 魚介パエリャ(2〜3人分) 3150円
お任せデザート 750円


ソル・ポニエンテは、一度利用したバルの印象からしばらく足が遠ざかり、5年振りの訪問。宇部地域で聞く高い評判に加え、最近お気に入りのスペイン料理となれば、一度しっかりコースを食べておかねばと。なにより、山陽小野田市民と話していると、ソルポニエンテと比較して・・・という評価を求められることが多く、基準作りの意味合いも込めて。

時は12月25日と、年の瀬も迫る中での一大イベント・クリスマスの真っただ中。財布の紐を弛めやすい、この機に乗じるのは何も客に限った話ではないらしい。スペイン料理を適度に織り込む5千円のコース料理を狙うも、クリスマス時期は8千円のコースに衣替えするのだとか。その違いは、前菜のイベリコ生ハムをなくし、メインのステーキにフォアグラが付くというのでは、何のためにスペイン料理の店に来たのだか分からない。となれば、アラカルトで好きにコース料理を作ってしまえと、来店後の注文に切り替える。

山陽小野田市きららビーチ焼野に位置するこの店の特徴は、瀬戸内海を前にする開放的な景観。そして、それを最大限に引き出すガラス張りの建物。お店HPに表示される本日の日没時刻は、まさに海に沈む夕日を目の前にするタイミングを教えてくれる。

自然の中にたたずむ、木造ガラス張りのどこか近未来的な洗練された建築物。そして、その中を彩る開放的な高い天井と、ただただ目の前に広がる広大な海。一歩足を踏み入れ、突如引き込まれる異空間に、思わず心が躍りだす。

コースに代わる料理をとアラカルトから選択。まずは前菜。「
ムキ海老のアヒージョ 熱々のガーリックオイルとシェリー酒風味」(900円)は、ガーリック入りオリーブオイルで海老をコトコト煮るスペイン定番の料理。大振りの海老を使えば、もう少し塩で調味すればと思いつつも、刻みニンニクがオリーブオイルにしっかりと風味を付け、別注の自家製パン(350円)とともに楽しむ。

お店の実力を見るにはお手製前菜をと、「
本日のお勧め前菜盛合せ」(1000円)を注文。キッシュやマリネ、ローストビーフ等6種が付くが特に印象に残らず。数が出るこういう店では、手の込んだ前菜を作るのは難しいのだろうが、それならそれで、タパス等スペイン料理にこだわる前菜を揃えてもらえたらと思うところ。

ハモン イベリコ デ ベジョータ」(1600円)は、テーブル横で足ブロックから削ぐというデモンストレーション付きのイベリコ豚の生ハム。どんぐりで育てた証でもあるベジョータの冠を持つ高品質イベリコ生ハムは、いつものようにコクのある奥深い味わいを楽しませてくれるが、いかんせん見た目のボリュームを重視してか薄く削り過ぎているため、イベリコの持つ深みのある味わいがなかなか口の中に広がらず、なんとももったいない。これでは、初めて食べる人は、この値段に見合う価値を感じないのではと思いつつ。

スープは、
「ニンニクと生ハムのスープ カスティリャ風(2人分)」(900円)。いわゆる、スペイン料理定番のアホスープで、生ハムでとったダシに、ニンニクがたっぷりと入る体が温まる一品。かき玉が適度なまろやかさをもたらし、ダシのおいしさと合わせて、これはおすすめの一品。

コース料理であれば魚のメインと行きたいところだけど、やはりパエリャを食べたいと「
ソル・ポニエンテ風 魚介パエリャ」(3150円)に代えることに。2〜3人分の表示ながら、鍋サイズの割にパエリャの量が少なめだから、見た目のボリュームにはちょっと期待外れ。ところが、やはりしっかりとスープを吸っているライスだけあり、コースの終盤に食べるには十分すぎる量だということが、食べ進めるうちに実感する。魚介を銘打つだけあり、海老、あさり、ホタテ、イカ、ムール貝がたっぷりと。トマトベースが強めで、しっかりとダシの出た魚介スープもしみ込み、やはりパエリャはおいしいと大いに満足。

調理時間は40分。米から煮込んでいるから味わえるほんのり残る生米感もいい。ちなみにこれらパエリャは、コース料理に追加すると、アラカルトより600〜1000円程度安くなる。通常2千円台が多い手頃な料理パエリャを思うとアラカルトは少々値が張るが、コースに追加で食べる程お腹に余裕はなさそう。せっかくのスペイン料理の華・パエリャ。大人数で利用するか、もう少しスペイン料理に特化したコースがあればと思うとこ。

肉のメインは、「
黒毛和牛ロースのステーキ」(3000円)。イベリコ豚ロース肉のオーブン焼き(2200円)や子羊のロースト(1800円)にも引かれるところだけど、おいしいステーキは、他の肉では味わえない幸せ感をもたらしてくれるから、この機会にと積極的に選択。ボリュームのあるロース肉は、二人で取り分けると、ちょうどいい量に。霜降りのとろけるような牛ではないけど、脂身と赤みのバランスがよく、十分にステーキのおいしさを堪能する。

お任せデザート」(700円)は、アイスを挟んだマカロンや、チョコシフォンケーキ、カシスムースケーキに果物と、手の込んだ作品的な芸術性はないが、十分な満足感をもたらしてくれる。


さて、振り返れば、まず圧倒的なこの店の存在感そのものに大いに満足。建物が作り出す洗練された雰囲気が気品を感じさせ、ゆったりと配置されたテーブルから、周りを気にすることなくゆっくりと食事と会話を楽しむことができる。ほろ酔い気分で、ふと目を移した先にある漆黒の海と軒先を照らす自然の景観は、なんとも心落ち着く時間だったりする。

料理に関しては、どれも一定レベルを超えるおいしい料理なのだが、どれもに強く印象に残る個性を感じず、なんというか、より高みやおもしろさを追求しようとするシェフの顔が見えてこないことが、少々残念。この大箱では、バルスタイルの手頃な料理がベースとなるスペイン料理を中心に展開するのは難しいのだろうけど、スペインレストランを名乗るのなら、形だけではなく、本格的なスペイン料理に向けたあくなき追求を期待したい。

それでも、この空間と料理にはそれなり満足。どうしても気になるのは、ここのサービス。確かに、クリスマス時期にアラカルトに対応するのは大変だろうが、それを見越して、一番客として来店し、最初にコース仕立てで全ての料理を注文したにも関わらず、なぜ、前菜3品+スープを、同じタイミングでテーブルに並べるのか、理解ができない。出てくる料理をわくわくしながら待つ喜びも、目の前の料理だけに集中する余裕も与えられない。なにより、アヒージョの熱々のオリーブオイルをパンに浸す間に、土鍋の中でグツグツ煮えているスープが冷めていく様は、悲しくなってくる。

こうなるとサービスに対する根本的な価値観の問題。どうしても感じてしまう、ホスピタリティを感じさせるサービスマンではなく、目の前の仕事をこなすことにしか目が向かないサラリーマンとしての姿勢。吹き抜けの空間と雪のちらつく気候から、時間を追うごとに冷え込む店内に、ストーブの追加や配置替え、配慮する声掛けも、聞かれることはない。いいレストランには、着飾って出かけたい。そしてここは、そういう店ではないのだろうと静かに店を後にする。


雰囲気を含め、ここで過ごした時間はやはり上質。宇部界隈で、気軽にちょっといい店を訪ねたいなら、積極的に選択したい。長々と書いたが、期待したいだけのポテンシャルを持っているからこそ、言葉も少々厳しくなる。一辺地の見た目が立派なレストランのまま終わるのか、遠方から好んで足を運びたくなるレストランへと変貌を遂げるのか、これからを見守りたい。

 
                                                    

 

La Tierra(ラ ティエラ)(イタリア料理)
場所:山陽小野田市赤崎3−6−1
電話:0836−39−1588
時間:11時30分−14時、18時−21時、定休日:火曜
ランチセット
バンプ(スープ、パン、パスタorピッツァ、デザート、ドリンク) 1260円
ピノ(前菜、スープ、パン、パスタorピッツァ、デザート、ドリンク) 1680円
ティエラ(前菜、スープ、パスタ(ハーフ)、本日のメイン料理、パン、デザート、ドリンク) 2520円

山陽小野田市の臨海部、山口東京理科大に程近い。市民によれば、パン工房・須恵の郷から少し南に下がったところと言えば、ある程度場所のイメージがつくらしい。意識しなければ通り過ぎてしまう、道沿いにある小さな建物が、このお店。

山陽小野田の名店・ビストログルマンドが閉店して久しいが、それに続くお店が現れないことの不毛を嘆いていたところ紹介されたのが、ここ、ティエラ。小さなレストランの看板に偽りなく、外から店内の様子が一望できるほどのこじんまりとした造りながら、限られたスペースを最大限に活かすオーナーのこだわりがあふれ出てくる雰囲気と、外へと漏れ出てくるおいしそうなにおいに、お店に入る前から期待が膨らんでくる。

店内は、2人掛けテーブル席が4つに、4人掛けテーブル席が1つと、通常利用では12人まで。天井の高さと、木造りの武骨なテーブルの配置の妙で、狭い店内ながら圧迫感を感じさせず、テーブルの空間を自分のものとする、ゆったりとした時間を過ごすことができる。

ランチメニューは3種類からで、パスタorピッツァを中心に、前菜とメインで分けられる。さらに、パスタ・ピッツァは3種、メインは魚と肉の2種から選ぶというもの。今回は、前菜が付くピノ(1680円)を選択。なかなか来れない山陽小野田のお店ということも考慮して。

前菜盛合せは、野菜とバーニャカウダ、生ハムとベビーリーフのサラダ、天然ブリのスモーク・レンズ豆、むつみ豚のパテの4種。しっかりと手の込んだ前菜はどれもおいしく、厚みのあるスモークブリの口に広がる深い味わい、むつみ豚の活かし方と、おもしろさも感じさせる。野菜を売りにしているお店で、バーニャカウダの野菜のおいしさには、ちょっと驚き。野菜の甘さを実感しつつ、それを活かすバーニャカウダには一種の衝撃。アンチョビ、ニンニク、オリーブオイルにハーブを加えたソースが、ここまで複雑な旨みを生み出すのかと。(迷わず、帰りに店頭販売の自家製バーニャカウダソースを購入)

ゴボウとサツマイモのスープで体を温めつつ、本日メインのパスタ&ピッツァへ。今回は、二人利用のためパスタとピッツァをシェアすることにし、小柱とホウレン草のクリームソーススパゲッティ、野菜・生ハム・トマトソース・チーズのピッツァを選択。ピッツァも手作り感のあるおいしさを楽しめるが、素直に評価して、スパゲッティの方がレベルが高い。次はどういうパスタが食べられるのかと、大いに期待させるスパゲッティを堪能する。

ちなみに、本日のメイン料理は、魚がサワラのソテー、アサリ、ネギ、青菜のリゾット添え、肉が鴨と茄子のロースト。メイン料理までしっかりと揃えるこだわりに好感、それを十分に期待させる前菜、スープ、パスタのおいしさに、時間をしっかりと確保として、次はメインのコースを選ぼうと心に誓う。

ゆっくりと過ぎる時間に、いつの間にか予定時刻を超え、最後のデザート、厚保の栗のパウンドケーキ、自家製のバニラアイスは、大急ぎで。食後のコーヒーを飲み終わらないうちに、店を後にすることに。

お店がオープンして4年経つというが、情報網に引っ掛かってこないものである。野菜を中心に置きながら、野菜に逃げるわけではなく、イタリア料理として、シェフのこだわりが随所に現れる。こじんまりとした店内、そこから発する強いオーラは、一つ一つのお客の評価から、積み上げてきたシェフの自信を感じさせる。その若いシェフと奥さん?によるサービスは、醸し出す雰囲気も合わせてホスピタリティにあふれ、アットホームな居心地の良さを感じさせる。その料理、そのサービス、その雰囲気から、時間を作って、夜にゆっくりと利用してみようと思わせる。

洗練された料理といかずとも、その途上を感じさせる、行くたびにおもしろい発見を楽しませてくれそうなお店。隠れ家のような造りもいい。一度訪ねれば、お気に入りの店として、きっとファンになることだろう。まずは、ランチから。山陽小野田をグルメ不毛の地と呼んでいることをあらために。

 
                                                    

 

インドレストラン SHAPLA(シャプラ)(インドカレー)
場所:山陽小野田市日の出1−1−10(山陽小野田市役所隣)
電話:0836−83−2738
時間:11時−15時、17時−21時、定休日:火曜夕方
お店HP
ランチメニュー
Aセット(カレー1種、ナンとごはん&サラダ) 750円
Bセット(カレー1種、チキンティッカ、ナンとごはん&サラダ) 850円
Cセット(カレー2種、チキンティッカ、ナンとごはん&サラダ) 1050円
※カレーは、チキン、ビーフ、野菜ミックス、エッグから。プラス100円で、ラッシー等のドリンク付き。
単品
チキンカレー(チキン、トマト、カシューナッツ) 850円
チキンサグカレー(チキン、ホウレンソウ) 900円
マトンマサラ(マトン、玉ねぎ、トマト) 950円
タンドリーチキン(2本) 600円
シークカバブ(4P) 600円

JR小野田駅から500m、山陽小野田市役所に隣接しており、場所は非常に分かりやすい。居抜きでの出店から、38席分のテーブル席からなる店内は、天井の高さと合わせ想像以上に広々とした造り。どこか落ち着かない、贅沢な空間を提供する。

バングラディッシュ出身というインド人シェフによる本格インドカレーの店で、そのメニューの豊富さ、手頃な価格は、下関市と宇部市という二大都市に挟まれた山陽小野田市ならではのものか(都市?、いやいや所詮は宇部村でしょという小野田市民の声は聞かないことにして)。本場インドカレーを、ここまで気軽に味わえる贅沢を、ただただうらやむばかり。

ランチでは、しっかりボリュームのカレーが1種付いて、750円から。カレーを季節限定を含め基本の5種から選べるのも嬉しい。インド料理ならでは、大振りサイズのナンも、お得感を演出する。今回はBセットのチキンカレー。100種類以上のスパイスから作る本場チキンカレーは、MAX5辛の辛さと共にその旨みを伝えてくれる。ナンに加え、サフランライス、小振りのチキンティッカを食べ終える頃には、すっかりお腹もいっぱいに。

料理を楽しむのにも、ゆっくりと時間を過ごすのにも使えるこういう店が市の中心部にあるのは、なんともありがたい。仲間同士での気軽なランチに、仕事終わりの軽い一杯に、子供連れでの週末のご褒美にと、積極的に利用したい。
(2012年4月訪問)
                                                    

 
山口市阿知須
 
 

ペイザン
(イタリア料理)
場所:山口市阿知須7395−1(宇部72カントリー前)
電話:0836−65−3567
ランチセット(前菜・パスタ・メイン・デザート・珈琲)  2100円

おいしいことで巷じゃすっかり定着しているイタリア料理屋。
お得なランチじゃなく、単品 秋穂産ブト海老とルコラのスパゲッティ(1260円)を注文。
海老のうまみに加え、オリーブオイルと玉葱、ガーリックが絡んだ濃厚ソースが絶妙で、ちょっと感動してた。
久々うまいパスタ食ったなって。単品だから量もある程度あったと思うし、コースとは違うよさもあるなと。
ティラミスは格別。ぜひ、このとろけるような食感は体験してほしいね。
店員さんが気さくで、一人利用もカウンター越しに話をしてくれて。
ぜひ二人で行って、パスタ&ピザを楽しむのが正解だと思いますよ。
 
                                                    

 
 
 
 
 
阿知須も山陽小野田もほぼ宇部でしょ、とひとくくりにしてよかったのか・・。数が増えたら、別々に地域をわけます。
いろんな店がありそうだけど、どうしても行く機会が限られるから、こんなとこで。
宇部市 山陽小野田市 阿知須