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恒例となりつつある、夏の国内旅行。ここぞと思って選んだ先は、兵庫県姫路市。
悩んだ末に、旅の期間は1泊2日、いつものように一人旅。
姫路市に何があるん?、去年の新潟に引き続き聞かれる質問。
こういうとこがあるんだなと、のんびり読みつつ楽しんでもらえたら。
一度は訪ねてみる価値があるところ、それだけは自信を持っていえることかな。
トコトン播磨満喫記 
旅地選択

さて、今年の夏はどこに行こうか、そんなことから、この旅は始まる。去年の新潟は、司馬遼太郎著「峠」にはまり、その主人公である幕末の長岡藩家老・河井継之助を追ってのものだった。本の中の人物に惚れ、その生き様を確かめに、歴史ある街を訪れる。基本旅は、そんな感じ。

施設の備わった観光地を楽しむのもいいが、やはり旅には、自分を満足させてくれるスパイスがほしい。本で得た知識を補う、現地で過ごす経験こそ、旅の目的。ただ遠くに行くためだけに、骨休めのためだけに、お金をかける気など、さらさらなし。その価値のある場所がどこかにあるか、まずそこから考え始める。

ここ数年行きたい場所トップに位置する鹿児島は、なんだかんだで今回もパス。まず第一に、少々遠く、また目的とする場所が広範囲にわたり、数日で満足できる旅をする自信がないため。そして、他には、立てるべき計画のための時間が少ないこと等。今年の職場旅行が、鹿児島かもという情報も、二の足を踏んでしまう理由。
他に考えた、岡山県へ備前焼作りってのは、まだ趣味の世界に生きるのは早すぎると、早々に対象外。大分県の日田天領地に行くという案も、天領地だったいうことと、歴史ある街並みが残っているということ以外知識がなく、わざわざ出かける程じゃないなと。

無理に旅に出る気はないが、そんな場所が現れたから、この夏の旅を決意する。いつものように本から入り、相変わらずその著者は、司馬遼太郎。播磨出身で姫路城を居城とした戦国時代の軍師・黒田官兵衛を題材とした播磨灘物語にはまり、歴史を陰から大きく動かした官兵衛の生き様、考え方に大きく影響を受ける。豊臣秀吉の参謀として大きく力を発揮し、秀吉の天下統一後に、次の天下人はという話題で、秀吉が真っ先に官兵衛の名を上げ、彼を恐れたことは有名な話。隠居時に起きた関ヶ原の合戦では、長期戦になると読み、九州一円を平らげ天下を狙うべく動いたことは、彼の人生に彩を添える。表舞台で生きることに価値を感じず、裏で支え、周りを動かすことに楽しみを見出す生き方に共感を覚える。

その人物が生きた場所で、何を考え、どう判断したのか、空間を同じくして感じてみたい。その思いが強まった時、播磨国、現兵庫県姫路市に行くことは、ほぼ確定。後は、どこまで情報を集められるかが、最後の鍵に。



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旅情報収集

起きた歴史は知っているけど、その場所がどこになるのか、全く分からず。ただ姫路に行っても、時間だけが過ぎるのは、容易に想像できる。情報を集め、事前に計画を立てる、これが短期旅行で必要なこと。ここで情報がなけりゃ、旅も厳しいかなとの思いも強く。

ただ、黒田官兵衛情報は、世間にはちっともなし。いろんな本屋に立ち寄るも、ガイドブックの姫路市情報は、姫路城の一点張り。同県内にある、神戸という魅力的な地が、姫路の紹介を後回しにしている感もあり。まず本屋にあるような本からは、官兵衛情報を得られないことを確信。ネットで、情報を探すことに。特に官兵衛を推す必要もないのか、姫路市のHPに史跡巡り等観光プランなどもちろんなし。これはまずいと、ここから真剣に情報探し。

そして、ようやく見つけたのが、神戸新聞総合出版センターが発行している雑誌:バンガル2003年秋号に黒田官兵衛特集があったということ。なにやらネットで注文できることを知り、700円と送料を支払い注文。そして、この雑誌が、この旅を最終的に決意させ、その後旅のバイブルとして、縦横無尽の活躍をすることに。

どの本にもなかった、官兵衛のルーツ情報や、合戦跡・城跡情報が、地図と解説を加えて詳しく載ってて。初日の観光は、姫路市ガイドブックで、翌日の官兵衛史跡巡りは、この雑誌が大いに活用したところ。



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宿・旅行日決定

いつものように、ネットで検索。じゃらんネットを利用して、お一人様利用歓迎の旅館を見つける。空いてる日から、旅行日を決定、誕生日となる7月28日(金)出発の、1泊2日。今後計画次第で、2泊目を姫路駅近くのビジネスホテルでとることを考えるも、結局1泊旅行としたから、旅館だけの利用となる。この辺は、塩田温泉編で詳しく書いているから、ちょっと省略。



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旅計画

いつものように、フェミレスに3時間滞在し決定した内容。

1日目
7時過ぎの新幹線で、9時前に姫路駅着。2日で目的地を回れるよう、時間を有効に使えるよう。
10時〜12時
姫路城
姫路市立美術館

12時〜14時
県立歴史博物館
姫路文学館
名古山霊苑

14時〜16時30分
書写山円教寺


2日目
9時宿発
10時〜12時(レンタカー利用)
広峰神社
国府山城
御着城

12時〜17時(電車利用)
三木城


とにかく行きたい場所をあげ、時間を想定しながら、ぎりぎり可能な線で詰め込んだ計画。1日目は、だいたい場所が固まっているから、基本的に徒歩とバスを利用する予定。2日目は、それぞれ目的地が離れているから、レンタカーを使用し効率的にまわり、ついでに電車でののんびり移動も味わいたいなと、無理に旅に組み込もうと思っているところ。



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旅準備

とにかく、登山も含め、歩き回る旅になりそうだから、スニーカータイプウォーキングシューズを旅前に購入。疲労から、足が痛くなったり、腰が痛くなったりと、自由な移動に支障をきたしたこれまでの経験を踏まえ。

ついでに、旅を前にもう一つの不安要素があり。旅4日前に、巻き爪の治療で、左足親指の爪右端を切り取ったこと。痛みは取れたけど、どうも長時間の歩きに不安があり。温泉宿に泊るのに、お風呂に入れないんじゃないかというのも、気になるとこ。


準備は、そろそろやばいと焦りだす、毎度のことで前日から。最小限の荷物でと、着替えを入れたバックパックと、ガイドブックを詰めた手提げバックを一つ。移動中に読もうと本を3冊、いつもの旅が、ここから始まる。






旅計画
旅計画 姫路市観光 塩田温泉 史跡巡り