05年12月24日−30日  in ニューヨーク
プロローグ 1−2日 3−4日 5日 6−7日
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世界の中心を踏みしめて 
1日目(12月24日)

出発


当日実家により、車を置いて駅に乗せていってもらう。暇そうな妹をつかまえて、新幹線乗場となる新山口駅まで。
飛行機出発時刻13時から逆算し、博多駅着2時間半前を目標。新幹線で40分の路程を考慮し、新山口駅9時57分発の新幹線ひかりと決める。

新山口駅到着9時40分、全てが順調に思えた時に赤字で示された駅電光掲示板、各電車40分の遅れ・・・・と。って、しゃれにならんとまじ焦るも、どうやら遅れた新幹線の発車が9時52分にという事実を知り、一安心。どうやら大阪辺りでの人身事故が原因らしいけど、全然笑えないことで。余裕時間は見てるけど、それなりきっちり逆算してるから、アクシデント一つで大ピンチ。危うく飛行機に・・・、と幸先良くない出来事に一抹の不安を抱えながらのスタートに。


ここから順調。新幹線を降り、地下鉄経由し福岡空港に10時45分到着。福岡−成田乗継便は、国内線になるのやらと不安を覚えるも、とりあえず受付を訪ねると大正解。ニューヨークに直接荷物を送るよう依頼し、さっさとゲート前で待機する。
ちなみに今日は24日クリスマス。そういや、去年のタイでも職員さんがサンタ帽を被ってたなと思い出しつつ、ANA職員のなかなか似合ってるかわいい姿に視線を向ける。ゲート前でベル演奏があったり、すっかりその雰囲気を楽しんで。

     



福岡−成田で計2時間。今回の利点は、福岡−成田直行便が使えたこと。羽田行きだと、飛行時間はほぼ変わらないけど、羽田−成田の電車移動が1時間半(乗車時間のみ)とかなりの負担。14時過ぎの成田着から19時発までのニューヨーク発までの5時間は丸空きだけど、めんどくさい移動を考えたらやっぱり楽なもんだと思ったもの。

福岡−成田の飛行機移動での想定外の出来事。かなり大気が荒れ模様で、その揺れの激しいこと。久々機内での子供の泣き声聞くし、耳抜き何度とすることになるし。そして最悪、飛行機酔い。次の出発までの待ち時間に、昼食・休憩とるもいまいちだから、結局千円で酔い止め購入。これじゃとても13時間の移動に耐えられそうになかったから。

空港の東京三菱銀行で2万円分ドルに換金し、建物内をうろうろ。寒さ対策にとユニクロで帽子を買ったり、トラベルグッズ売場でエアー枕を購入したりと、余計な出費を少々重ねる。
タイムテーブル前で成田らしさを感じつつ、しばしゲート前で待機後、いざNYへと出かけることに。








飛行13時間


成田−ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ国際空港)までは、所要13時間。日付変更線をまたぐ時差−10時間のため、日本出発時刻1時間前が、ニューヨーク到着現地時間になる寸法。
つまり、成田を24日19時に出発し、ニューヨーク到着が24日18時になるわけで、さて、その時差調整をどうしたもんかと考える。
とりあえず本を2冊と英会話本1冊が手元のバッグにある暇潰し道具。そして、今回アメリカン航空を選んだ理由の一つ、個人テレビ付きってことを考えると、そう退屈はしないかなと思うとこ。

結局そんな暇潰し道具はほとんど使うことも、時差調整も考えるまでもなく。ただ、暗くなったら寝る、それだけ。
まずは乗ってしばらくして、機内食のサービス。選択の余地なく、カツ丼セット。まあ、味には期待してなく、さして感想もなし。カツ丼に、パン・寿司&サラダとよくわからんセットで。

飲物もらったり食事したりで2時間程度たったとこで、はや睡眠タイム。まあ、既に22時を回り1日移動で疲れてたのもあり。
ただ、ここから結構な格闘。基本バスで寝れない人ですから(これが、東南アジアでバスでの長距離移動を避け、寝台列車での移動を選択する理由だったり)。これまたアメリカン航空の特徴ゆったりシートはいいけど、どうも首の位置が定まらん。まあ、もともとこういう場所での睡眠得意じゃないからと半ば諦め、深い睡眠得られずに数時間を過ごす。

睡眠ありの長時間フライト初の身じゃ知らなかったけど、椅子の首あてが変形できると到着後他の人の椅子を見て知る。形を小さくして首をすっぽりはめる形にすると、首を固定できるというもの。深夜2時過ぎ、首周辺の緊張感に耐えかね、成田購入エアー枕をひっそりと膨らませる。実はこれが大当たりでね、すっかり姿勢が楽になり、6時まで数時間の睡眠を確保することに。

到着2時間前、日本時間午前6時に明かりが付き朝食タイム。パンとジュースとフルーツというシンプルさがよし。パンを半分軽くかじって、朝食とする。なんだかんだで8時間程休んだ模様。暇を感じるほどの時間もなく、ちょっと英会話勉強したくらいで、テレビは見ることなく終わる。13時間とはいえ、睡眠時間があると早いもんだなってのが正直な感想で。

      
夕食&朝食






ARRIVAL


ニューヨーク到着時刻は、18時。既に辺りは薄暗く、街にはすっかり明かりが灯る。飛行機からの初見マンハッタンにしばし心を奪われる。何度か見た、日本での飛行機から見る夜景の違いを思うなら、暖色系の色だったこと。日本はまばゆいばかりの白色系だけど、オレンジ系が印象的。これから訪れる最初の出会いに、心を馳せる。





空港到着後、スーツケースを受け取って、さっそく入国手続き。さすがアメリカ、どこかピリピリしてて、この時期各国で見られるサンタ帽を被るなんてユーモラスな一面は一切なし。パスポートチェックと併せて、写真撮影&指紋採取の流れ作業、既に当たり前となっている状況に感心。まあ、これぐらいやって安全確保してもらわんとかなわんしね。






宿到着


さてさて、空港からのマンハッタン入りを考える。
まずは安価を考えるも、地下鉄利用は避けたいし、バス利用を選択する。
ニューヨーク・エアポート・サービス、片道15$。目的地は、宿程近くのペンシルバニアステーションで、所要110分だという。

空港前のバス停で、エアポートサービスって書いてあるしここだろとしばし待つも、来る気配なく、人さえまばら。なんかおかしいなと、そばにいるチケット係らしい兄ちゃんに、ここマンハッタンに行くバス来ます?と聞いてみる。まあ、案の定違ってたみたいで、数十メートル先の待ち場を教えてもらい、18時45分バスへと乗り込む。

マンハッタンまで意外と近く、1時間程度でグランド・セントラル・ターミナルなる中心となる駅に到着。ここからミニバスに乗り換え、10分程度でペンシルバニアステーションへ到着。

ペンシルバニアステーションについて、軽く解説。
この駅は、1日600本の列車が発着し、アメリカ国内を移動する鉄道アムストラック、近郊へ行くパス・トレインなどが乗り入れている。ミッドタウンウエスト南境のチェルシー地区に位置し、地下となる駅の上にはマディソン・スクエア・ガーデンなる様々なイベントが行われる大きな建物がある。この駅は、現地通称ペンステーションのため、以後この呼び方で。

ペンステーションで降車後、イメージした宿への行き方を思い出しつつ、歩き出す。マディソン・スクエア・ガーデン南側の道路を250m程西へ歩く。中心駅・メジャー建物のはずなのに、街灯少なく真っ暗&人通りない長い道のりで、スーツケース引きながらかなりの不安を感じつつ前に進む。駅入口は東西にあり、イベントがないとこの建物には人気がないと後々知るが。

道を抜け、四つ角を南へ。確かこの方角も、ここからが難しいかなと少々ためらい。不安な一時を過ごしすっかり気持ちはへこんでるのに、ここで宿見つからなけりゃタクシーか?なんて思いつつも、道の反対側を見上げると宿泊先の看板が目に入る。あったよ、助かったよと思いつつ、さっそく宿へ。宿自体は小道の少し先だったけど、看板を大通りにだしてるみたいで、これは本当に助かったこと。

      
左:マディソンスクエア南の通り。あのオレンジの明かりが暗さとあやしさを醸し出す。
右:スクエア抜けた四つ角。この反対側が宿側。この道は8番街で、メインの通りの一つだから、人通り・車ともに多いとこ。






宿「マンハッタン・イン」


今回泊った宿は、「マンハッタン・イン」という、ユースホステル。
宿は、明かりなく真っ暗な通りを数m行った先。まあ、近いからいいけど、夜はたっぷりの緊張感が味わえる。
とはいえ、立地は素晴らしいとこ。
まず、中心地にあること。5番街等ミッドタウンに歩いていくことができ、タイムズスクエアも15分程度で。徒歩5分程度でいけるペンステーション横の地下鉄に乗れば、乗換えで市内どこでも移動できる。ペンステーション発着で空港へのバスがある等々。

空き状況と値段から、ドミトリー(相部屋)タイプを4日分日本で予約し、無事チェックインをすます。
1泊33$という破格の値段。税金等込みで、4泊156$(18,720円)は、もちろん一般ホテル1泊の値段以下。なにせ一般ホテルは、値段が違う。まず、一人利用を想定してないから、二人で一部屋2万円超。それに一人利用だと2万円加算になると聞いた時は、一般ホテルは即対象外に、ユース検索を開始したもの。

相部屋は、4人部屋で2段ベッドが2つ。間取りとしては、4畳くらいあるんかな。この宿のいいとこで、各部屋にバスとトイレがあること。ユニットタイプで、シャワールームのみの併設だけど、大勢が利用しないし、遠くにいかなくていいしでかなり便利。テレビも付いてるけど、これはサウンド代わりといったとこかね。

ベッドメイキングは入居時のみだけど、バスタオル付きってのは、旅行者には嬉しいとこ。朝食付きで、ベーグル等パンとフルーツの食物とオレンジジュース・ミルク・コーヒー等飲物をセルフで取り放題。毎日朝早くから動いてたから、大助かりなサービスだった。

4人部屋は、初日は欧州系の白人と、中国人との3人利用。ただいまとか、おはようとか挨拶程度の間柄で、適度な距離感が居心地よくてお気に入り。初日、寝てる間に知らない人が違うベッドに寝てたり、知らない人が何かなくなったと大騒ぎで部屋に入ってきたりと一騒動あるも、その後は何事もなく。基本各部屋に鍵がついてて、その鍵持ってるのは同じ部屋の人だけだから、安全感はある。貴重品は持ち歩いたけど、多くのものをスーツケース鍵かけ置きっ放しで宿泊期間を過ごす。

その後は、韓国人等一緒の部屋で、なんとなくアジア系でと宿で配慮?してたのかなと。あまりに居心地よく、土地の利便性よく、29日に宿の空きがあることが分かったから、5泊目を途中で追加し、結局全泊ここを利用。事前に予約し、12$前金入れたとこには勝手にキャンセル。70$近く浮いたし、いい選択だった。

結局、泊れりゃどこでもいいのよね。宿と移動には金かけん主義で、今回ドミトリーを体験できたのは、貴重な経験。韓国人の若い兄ちゃんは、宿の空き求めて渡り歩いてるっていってたけど、そう考えると同じ宿に連泊できたことは、本当に運がいいと思うし。
宿代計195$(23,400円)。これが、旅の支出を抑えてくれた要因かな。

          ベッド
左から、宿入口。泊った部屋に行く廊下。いい意味でのあやしげ雰囲気がお気に入り。部屋の様子。


        
5日利用のベッド。部屋窓からの景色。1階にある朝食場。皿洗いまでのセルフサービス。






チェックイン−就寝


宿に荷物を置き、相部屋仲間に軽く挨拶して、ちょっとご飯食べてくるからと部屋を出る。
周りは暗いし、知らない街をうろうろするのもと、近所の食事所を探す。なんかあまり店がないのよ。おいしそうで、安そうで、一息つけるレストランって感じのとこが。あまり遠くに行くのもと、結局近場で決める。
で、入った店が、宿から程近いタイ料理屋。
なぜニューヨークまで来てタイ料理を?といろいろ迷うも、手頃な店がなく。タイ風焼きそばというあたりきなメニューを選択。8$とその値段に見合うボリュームで、その1/4を残すことに。で、もらった請求書は、9.25ドル。ん?、これはチップ込みの料金かとしばし検討。税金は込みだろうけど、まあよく分からんから、+1$足してお会計。
サービスの対価がチップ。よく理解してんだけど、まずは戸惑いの一発目で。

      



飛行機内で熟睡してないし、それなり移動で疲れがたまってるし、なにより周りは夜だから、さっさと宿に帰って就寝。
日本時間で言えば、朝8時に起きて、昼12時に就寝というかなりずぼらな生活。まあ、日本時間を気にすると、寝れなくなるし、心理的な疲れが出るから、以後旅行中気にしないようにしてたけど。
というわけで、22時に床に就き、初日の行程を終了する。





                                                          


2日目(12月25日)


早朝のミッドタウンを散策


早目の就寝が災い?し、目が覚めたのは明け方5時。
カーテン閉まって室内真っ暗も、他の人がいるから明かりを付けるわけにもいかず、ただ明るくなるのを待つのみ。
7時には皆起き出して、順番にシャワー、朝食へと出かける。

宿を出たのは、8時30分。順調な出だしに、まず満足。
移動が徒歩とは決めてたこと。地下鉄乗り方わかんないし、徒歩圏内の移動だったから。

まずは、2日目に目的としてた、翌日26日のNBAバスケットボールのチケットをとりにマディソン・スクエアに行く。
日本での予約が難しいことを知り、現地での取得にかけるも、ニューヨークニックス対ニュージャージーネッツという人気カードだけに、その取得が微妙なとこ。ボックスオフィッスのあるマディソンに行くも、朝早すぎたためか閉まってて、次の行動に移す。

とりあえず、街中を散策しようと、ふらふら。
メイシーズというデパート前を通り、タイムズスクエアに出る。コンクリート造りの建物が並ぶ通りは、雰囲気よくなかなかよし。こういう道はいくら歩いても飽きないもので、朝のすがすがしい空気と共に満喫。
ちなみに、この街の稼動はかなり遅く、少なくとも昼を過ぎんと活気は起きない。もちろん、日が暮れてから本格化ってのが、特徴だから。おかげで、人通り少ない街中を、ほんとぶらぶら楽しめてね。

        
左:8番街。右に見えるのが、マディソン・スクエア・ガーデン西端。繁華街は、8番街から内側になり、ここが外れといったとこ。
中:7番街。左がマディソン・スクエア・ガーデンの東端。約250mはあるという巨大建物。こっちの通りはかなりの人通り。
右:有名百貨店メーシーズの前を。熊が乗っかってたよ。朝早すぎて、もちろん通行人しか周りにいなかったけど。


     
朝方のタイムズスクエアは、単なる交通の要所。カップラーメンは、南の方のビルにあったよ。



頭に入れてるだいたいのイメージを基に、それらしい方向目指し適当に歩いていくのが、散策の基本。
道は歩いて覚えるって感じで、目印となる建物を見つけつつ、ぶらぶらと。
そのまま東に向かえばロックフェラー・センターに行くはずと、タイムズスクエアから次の目的地へ向かい移動。

ロックフェラー・センターは、計画段階から行こうと思ってたとこ。このビルの前にある、スケートリンクで滑る、うん、密かな憧れで。かの島耕作もここで滑ってねとその思い出にきれいなドラマはないんだけど、ニューヨークといえばってことで。

それでも、結構滑るのは勇気がいるもの。黙ってリンクを見とくのは楽だけど、入場料払って、靴借りてとなるといろいろくぐらなきゃいけない関門も多くあり。ただ、ここでいかなきゃ後悔すると、旅ならではの後押しで意を決して実行に。

スケート入場料17$と靴レンタル8$を払い、荷物をクロークに預けて、いざリンクへ。
スケートなんて、中学以来。あの頃結構滑れたようななんてイメージは、所詮は過去の出来事で。滑り始めて10分程度は壁を使いつつの練習。ようやく様になっても、止まれないことに気付いてね、ひょいひょい人をよけて滑るんだけど、止まる段で突っかかってこけそうになりつつその場であたふたなんてことを繰り返してたよ。
30分程度の滑走は、それでもクリスマスその日にツリーの下での銀世界を味わえ、様々な人種が一体化したリンクでの時間に、ニューヨークそのものを味わえたような気がして、大満足な時間を過ごせて。

           
まずは、朝からカラフルに光ってるこのツリーが目印。そして、金色のモニュメントがまた映えてていいね。


     
リンク内はこんな感じ。いろんな人がいて、見てるだけで楽しいもの。何人かに突っ込みそうになったけど、どうにかご迷惑はかけずに終了。友達と来てた女の子3人組に声をかけ、1枚写真を撮ってもらう。うーん、撮り方甘いな。私達もっていうから撮ってあげた写真は、ばっちりツリー込みで、喜ばしときました。



10時過ぎにスケートリンクを後にし、昼にもまだ早いし、店もあまり開いてないしと、再びマディソン・スクエア・ガーデンへ。そう、今度こそNBAのチケットを手に入れようと。
歩くこと30分、距離にして2`ぐらいかな、再び歩いてスタート地点に戻る。既に時間は11時前、もう開いてるでしょと入口に向かうも、グッズの販売店員さん曰く、今日はクリスマスだからチケット売場は休みだと。こんなに歩いて戻ってきたのに、まじですか?とかなりのへこみ。とても当日チケット取れる気しないし、それでも明日にかけんといけんのかなと憂鬱に。

次の明確な目的がないものの、じっとしてても仕方ないと、再びロックフェラー・センター方面の中心街に向かう。ロックフェラーの北にある近代美術館・MOMAも旅の目的地の一つ。迷いながら到着するも、本日休みということがわかり、後日の予定に変更する。

ちなみに、日本でオプションツアーを見てた時からなぜかと思ってたが、様々なツアーが12月25日は休みと書いてた理由が街を歩いてるとよくわかる。25日、クリスマスは多くの施設が休みなのだ。キリスト教の国アメリカにとって、クリスマスは神聖な日、そして家族で過ごす大切な休日なんだと。おかげで、この時期集まる観光客は、開いてる施設を求めて動き回ることとなるのだ。

            
マディソン帰りは、タイムズスクエアを経由しての移動。ここにチケットセンターがあり、あわよくばNBAチケット購入しようと思い。結局、ここで扱うのはブロードウエイチケットだけの感じで、行列できてるからさっさと後にする。
タイムズスクエアで、自由の女神を発見。今旅で見る予定なかったけど、ちょうど良かったよと、一枚ほど。
右の一枚は、ほんの街並みのワンショット。大きい通りに並ぶレトロ建物&お店の感じがいいよね。ただ歩くだけで楽しい、散策好きにはたまらん環境です。



再びロックフェラー・センター近辺をふらふらしてると、なにやら行列を発見。それも、チケット売場に並ぶ列の模様。もしかしたらNBAチケット買えるかもと、なんの根拠もなく行列の最後尾に回る。
並ぶこと40分、案内された売場で明日のバスケのチケットの販売を確認し、100$位の席がいいんだけどと尋ねる。なにやら、70$台か、200$台しかない模様で、しばしの躊躇。さっさと決めてくれという露骨な態度に負け、悩みも途中に78.5$払って購入。記念すべき初生NBA、200となりゃコートサイドだろうし、ケチるとこじゃなかったかなと少々思い返すも、見れるだけ価値があるとひとまず納得&明日の予定が決まり一安心する。


チケット購入場所は、ラジオシティ。クリスマスには、ラインダンスをメインとした大人気イベントがあるとかで、そのための行列もまた別にできてて。なんかおもしろそうだし、見てもよかったなと思ったもので。



                                                                       
 


雨に濡れるニューヨークを散歩する


いい加減にお昼をと、13時EUROPA・CAFEなるお店に入る。いわば、軽食喫茶、まあカフェです。
焼きサンドとオリジナルブレンドコーヒーを注文し、8.28$。味はまあそれなりだけど、とにかく量が多くて、途中で飽きるし、全部食べれん。もっと繊細な味をなんて無理な相談なんかな。コーヒーもまた失敗。ようやくコーヒーを少しばかり飲むようになった程度なのに、調子に乗ったもんだから。アメリカンコーヒーの名の通り、薄めのコーヒーがLサイズカップいっぱいに。味もいまいち、全然飲めなくてね。なんとも納得いかん昼食を過ごす。
まあ、朝から歩きっぱなしの身には、ちょうどいい休憩になったけどね。

            教会
中:セントパトリック教会。全米最大のカトリック教会で、38年の歳月をかけて1888年に完成したという建物。大理石を使った白亜の姿と、その奇抜なデザインは見る者の目を引く。教会内は椅子がたくさんあって、ちょっとした休憩所に。もちろん、そのアーチ状の作りとまばゆいばかりのステンドグラスも楽しんできたわけで。



午後は、世界にその名が知れたショッピング所・5番街を散策する。
といっても、ブランド品購入予定はもとよりなく、そもそも買物する気はほとんどないから、店にも入らず雰囲気味わいつつただ歩くだけ。ショウウインドウ見るだけでも結構楽しく、いわゆるウインドウショッピングってやつかな。

ぶーらぶらしてるうちに降り出したのが、雨。
つくづく思うが、ニューヨークの人々は雨に濡れるのは平気らしい。帽子やフードで防ぐ人もいるが、子供連れでも平気で濡れながら道を急ぐ。あちこちで折り畳み傘を売り始めるが見向きもせずに、びしょ濡れになりながら歩いてて、なんか妙に感心して。
こりゃ周りに合わせてと、帽子を被って雨中を歩いてみるも、雨が強くなった時点で挫折。路上で黒い折り畳み傘を4$で購入し、街の中に溶け込む。
街灯が光る薄暗い雰囲気に、点々と動く黒い傘がなんともよく街に映えてて、一つの情景を作り出す。何か街全体が物悲しさを背負ったような、醸し出すちょっとしたさみしさを味わいつつ、その景色に染まる。


・・・
そんな景色に溶け込みつつ、こんなことを思う。

ニューヨークとは
様々な人種がいることは当然とし、そこに全く違和感なくとけこんでる自分がいることが嬉しい街。初めて下り立ったはずの地で、そこにいるのが当然のように街を歩いていたのが、何よりの証だろう。道幅が大きく、統一された区画の中に、石畳や伝統的な建物が周りを囲み、最先端の街を感じさせない落ち着いた雰囲気が印象的。ただ街の中を歩くだけで、様々なメジャースポットに出くわすのも一つの楽しみだろう。

そして、トラディショナルな街並みには、不思議と雨が似合う。傘をささない強行軍に感心しながら、手に入れた傘を右手に、その情景を堪能する。街中の8割を占める黒のこうもり傘が、水たまりに反射するネオンと共にNYの冬に彩を添え、その地にいるものを楽しませる。

・・・


        
雨に濡れるニューヨークの街並み。そして、セントラルパーク前を走る馬車を。いい雰囲気だけど、後ろには待機してる馬車の大群が控える。なんか微妙な景色だったな。






一日の行程を終える


すっかり歩き疲れて、もうへとへと。全部移動を徒歩にしたのが最大の要因。
ちょっと休憩と、ロックフェラーセンター地下のレストランに入るも、コーラだけ飲んでたら料理注文しないなら申し訳ないけどと追い出されたり、足を休める時がない。うーん、なにやらそんなマナーがあるみたいで。

だんだんと意識してきた眠気の原因は、疲労と共に時差もあるなと思うとこ。16時を回り、日本時間で朝6時。いくら太陽の動きにあわせて行動してるとはいえ、慣れきった体のリズムもあるから。気力だけじゃ誤魔化せない、体の信号と受け止め、まずはまずはと宿に戻る。


宿帰りに、またまた通ったタイムズスクエア。夜になると全く違う顔を見せる。ネオンきらめき、さあこれからって感じかな。



17時、宿着。誰も帰っていない部屋で、さっさと眠りに入る。
やっぱり疲れてんだろうね、2時間ばっちし寝て、19時目が覚め、夕食を食べに出かける。
宿からしばし歩いた先にある、マクドナルドが今日のディナー。まずは本場と思ってね。

メニューを選んで、ばっちり注文したさ。で、きた商品。チーズバーガー・ポテト・コーラのセット&チーズバーガー。
・・・、チーズバーガー二つきましたけど。マックごときに8.25$かけ、食べきれずに丸丸1個バーガーを残すことに。意味わかんないよ。どこで、バーガー2個って誤解させたんだろ、順調に1日を過ごしてきた後だけに思いっきり自信を失った瞬間で。
味?。ボリュームあったけど、まあマックだな。それ以上でも、以下でもなしってとこかな。

     
左端のチーズバーガーが余計なんだよ。クオーターポンドチーズバーガーは、アメリカならではじゃないかな。
夜の8番街。いつもの、右手にマディソンスクエアを見る、宿程近くの通りです。



あまり早く起きて動き出しても店が開いてないという反省から、宿に帰って明日の予定をたてたり、本を読んだりして23時に就寝。
なんだかんだで、充実し、いろいろ考えさせられもした二日目を終える。


・・・
そして、寝床で決意したこと。

とにかく、食事を改善しようと思う。基本、海外での食は細い。さしてうまいものがないのもあるが、第1は、見知らぬ土地での食事で、心と体が自然と量をセーブしてるとこがあると思う。何度と食事で腹を壊してきたタイでの経験も一要因かもしれないが、治療体制等万全の安全が確保できない状況で被害を最小限に抑えようとする、自分の本能的な機能の一つだろう。

一人の食事でビールなど飲む気もせず、時間を楽しめないこともあるが、ここ数回あまりに食事がお粗末で、なんとも納得いかん。世界のトップを経験するは、もちろん料理も含めてるつもり。もっとちゃんと選んだとこで、いいものを食べよう。
そんなことを密かに決意し、眠りに入る。

・・・