top
長崎ぶらり旅日記 5
卓袱料理
卓袱料理は、本格料亭じゃなくホテルで軽く食べた程度だから、それを加味して遠慮気味に紹介。
感想としては、和洋中のいろんな料理が出てきて、いろんな味が楽しめ、量も多く満足。
料理の解説含め、書いてみる。


卓袱料理とは
本来、赤い円卓に大皿料理が並び、大勢で取り分けながら味わうもので、中国人の接待料理が原型だとか。
料理も刺身や煮物など和風のものから、洋風、豚の角煮といった中国風と、異国の食文化を融合させた料理。
長崎という地が生んだ料理で、鎖国時代通称を許された中国とオランダのそれぞれの料理の特徴を融合したものだといえる。
中国料理独特の大皿料理の合理性と、一つのテーブルを囲む身分・階級を問わずに食事を楽しむ点が受け入れられたんだとさ。


料理は、一応形式通りにスタートし、御鰭(おひれ)と呼ぶ吸い物からを最初にいただく。
続いてテーブルに置かれた、大皿料理に箸をつける。


刺身は、はまち・まぐろ赤身・えび・イカ等々。煮豆やロースとビーフが続く。下の茹でイカは酢味噌で味わう。


大皿後は、鰻料理や定番豚の角煮が続き、グラタン、ゴマ団子が出てくる。
そろそろ腹いっぱいというとこで、ご飯がでてくるももちろん食べれず、残すのみ。
果物が出た後、最後にお汁粉のデザートで締めとなった。

だいたい形はあってるようだけど、やっぱり形式とは少し違うみたい。
どうせなら、本格料亭で楽しむ方がいいのかな。
ちなみに相場は、10,000円程度。
料亭一力なんて有名みたいだけど、ガイドブックでもながめればどこでも載ってるだろうから、そちらを参考に。

長崎夜景
飯後は、一人長崎夜の町へ出かけていく。
目的地は、長崎夜景を一望できるという、稲佐山公園の展望所。
ここは、市郊外の淵神神社よりロープウェイで向かう稲佐山の山頂で、小さくまとまった街を上から見下ろせると思うと、その夜景のきれいさも想像に難くない。
なにせ夜景大好き人間ですから、少々の疲れなどなんのその。
夕食ビールを控え目に、余力を残して出かけることに。

本によれば、ホテルを回る無料送迎バスが出ているのだとか。
当然規模の小さなうちのホテルにはやってこないが、駅前に寄るとかでそれに便乗することとする。
なにやらチケットを車掌に見せる人もいたけど、まあ気にせずさっさとロープウェイに乗り込むことに。

333mの頂上まではあっという間につき、展望所まで急いで向かう。
この建物、4階建てで、屋上からも夜景を楽しむことができる。


稲佐山展望所


4月29日のこの日、帆船祭りだとかで花火があがるとは聞いてたこと。
地上で見るより、夜景を含めて上から見ようと楽しみに向かったんだけど、待っていたのは場所取りの終わった予想以上の人の群れ。
まあ、みんな考えることは同じなんかなと諦め、しばし隙間を見つけにうろうろすることに。
で、打ち上げ数分、花火より写真スポットを重視し、人の群れをかき分けどうにか場所を確保する。


     
花火と夜景の競合はそりゃきれいで。
ただ、いかんせん場所が遠い。&千発だとかであっという間に終わった印象。
まあ、場所探しの時間のほうが長かったから、しかたないかなとは思うけど。
稲佐山からの夜景全景
1000万ドルの夜景と称される眺めを堪能。
そう、こういうのを求めてたのよと。
夜景ってのは魅入られるというか、ぼーっと眺めてたくなるこの感覚が好き。
心落ち着き、いつまでも見てたい気分にさせられるところよね。
JR長崎駅
約1時間の滞在後、再びロープウェイで下山する。
ちなみにお値段は、往復1200円なので参考に。

夜景を見に行き思ったこと。
男一人身は、あちき一人でしたよ。
まあ、いつものこととは思いながら、2列に並んだあの待ち時間は辛かったな。
2列にお願いしますって係員の要望も、そりゃ何が悲しくてカップルさんが一組づつずれなきゃいけないのよって空気で、あえなく現状維持で落ち着く。
何が悪いのさって具合に、黙々読書に励んでたわけで。
いや、こういうとこはあまり一人はおすすめできませんねと肌で感じる出来事でした。


さて、ロープウェイを降り、帰りのバスに乗り込む。
そこでは行きとは違った光景が繰り広げられており・・・。
なんと車掌さんに乗車チケットをみんな見せてるのよ。
あら、これって全員無料送迎じゃなく、貸し切りバスだったの?と。

なにやら指定ホテルの宿泊者用の無料送迎バスだったみたいで。
でもこれ乗らなきゃ帰れないわけで、と当然のごとく乗車待ちの列に並び一芝居。

「チケットもらい忘れたんですけど」と、まずかまをかける。
「どこのホテルですか?」とは、当然の質問よね。
どこが指定ホテルかわからんし、早速つまづき、「いや、ホテル名は忘れたけど」と苦しい言い訳しつつ、行きは駅からと説明する。
「観光案内所で紹介されたんですか?」って質問で、「そうです」なんて答えりゃよかったのに、それじゃ辻褄あわないから、ちょっと困って沈黙。
この辺で見透かされつつあるなと思いつつ、まあ車内まだ乗れるからとチケットなしでいいよとなって無事乗車。

他のチケットなしの人は、諦め近くのバス停に向かってたけど、まあ粘り勝ちよね。
22時前にいつくるかわからんバスを待てなんて少し酷。
遠く離れた場所にあるんだから、ロープウェイ運行時間中は乗場までバスをだすなど、もう少し便利にしてほしいとは思うとこ。


さて、無事JR長崎駅に到着して、駅の姿を一枚パシリ。
なかなか立派な駅ビルでね。
長崎に新幹線はまだきてないんよね。北陸よりは需要があると思うものの、この辺結構車社会だからなと思ったりもする。まあ、時間の問題。次来る時は新幹線だろうなと思うけど。


JR長崎駅

  旅計画     中華街   グラバー邸  亀山社中   夜 景    丸山花街   出 島