家造り記
2014年12月完成 安成工務店
Ⅰ 方向性 Ⅱ スケジュール Ⅲ 土地 Ⅳ 住宅会社 Ⅴ コンセプト
Ⅵ 住宅会社決定 Ⅶ 住宅工事 Ⅷ 完成見学会 Ⅸ 番外編 Ⅹ コメント
足掛け6年、住宅会社と、そして土地と出会い、思いを形へ
居心地・使い勝手の良い、居住空間としての本質を追求した間取りに、安成工務店のセンスと技術が息吹を吹き込む
Ⅹ コメント

Ⅰ 契約関係 1 コストカット  2 火災保険
Ⅱ 設備関係 1 太陽光発電
Ⅲ 工事関係 1 地鎮祭    2 工事中の家の見学
Ⅳ 工務店関係 1 他の工務店検討と布団干しの使い勝手   2 銘建の壁材料の変更
Ⅴ その他 1 メンテナンス




 
Ⅰ 契約関係
 
1 コストカット
 
私も今安成工務店さんで話を進めています。主様がとてもうらやましく思いました。私達は平屋を建てるのですが坪単価を見るとため息しかでません。

安成工務店さん標準のtotoの住設を決めている段階ですが、キッチンはクリナップが良かったんですが、変更すれば差額が…(´д`|||)標準で付けれたなんてうらやましいです。床材ももう唐松はないと言われ、杉材です…・゜・(つД`)・゜・

でも安成工務店さんの雰囲気が好きなので妥協せざるを得ないですね。 良ければ住設についてもブログを書いていただければ嬉しいです!
安成工務店の情報は、やすらぎ通信やチルチンびとの特集から得ることもできますが、実際に建てた人の直接の感想を見る機会がなかったため、検討の参考になればと作成しているものです。

見学会等での情報で価格にイメージがありましたが、最初に提示された見積額が想像をはるかに超えていたため、安成工務店を選ぶことができる現実的な価格に抑えるための徹底的なコストカットを行いました。①最も効果的な、住みやすさを崩さない範囲での間取変更による延床面積の削減、②過剰な設備のカット(木製玄関ドア、フルオープンサッシ、ウッドデッキ等)、③造作家具のとりやめ、といった感じで。

安成工務店には、他に代え難い家の雰囲気、(設計士を含む)センスの良さに惚れ込んでいたため、それを実現するもの以外を一旦取り止めると、ほぼ想定内の予算に収まりました。そのことから、それなりの仕様を心がければ、庶民でも安成の家に手が届くというのが個人的な感想です。

なんにせよ、住宅価格以外に、諸費用や外構費用、追加工事費、家具・家電等思った以上に支出が増えるので、契約時の住宅工事価格は削るだけ削り、その後(上棟ぐらいまでに)、全体の予算が見えた段階で、必要な設備・造作家具等を付けていった方がいいと思います。

住宅設備関係は、追加でページを作ってみました。住設を自由に選択できる余裕がなかったため、施主支給を模索した程度で、基本お任せです。唐松の床やクリナップ等、運が良かったところはあります。 もう1ヶ月もすれば引渡予定で、いろいろ家のことを想像する時間が無くなるかと思うと、寂しい気持ちもあります。また、完成写真等も載せていこうと思いますので、遊びに来てみてください。
 
                                                             

 
当方も安成工務店での建築を検討中ですが施工面積34坪で坪単価60万円(税抜) ほどの価格提示を受け、 広さと価格、両面で妥協できず、他のメーカーでの建築も検討せざるを得ないのかなと思っております。 安成さんは断熱や木材に関する考え方、社のカラーなどとても気に入っているのですが・・・
安成工務店で坪単価を落とす方法は、これまで書いてきたように、1、2階比率を追加負担が生じない範囲内に収める、テラスやベランダ等の施工面積が増える余計なものを付けないことです。また、造作家具やウッドデッキ、全開口窓等、建物以外の支出を削ることで、総額を抑えることができます。 

安成の方針として、まずは設計士に自由にプランを描かせるところがあるので、広さ等に相違があれば、しっかりと自分の思いを伝える必要があります。私の場合は、伝えた面積より大きかったこと、予算を大幅に超えていたことから、提案イメージをこちらで修正し、2部屋減、トイレ縮小等いろいろなパターンを提示しながら、価格面と使い勝手面での妥協点を探りました。 

安成工務店での家造りを諦めた人の多くが、最初の提示額(見積書比較額)で判断していることに、もったいないなとよく思っています。安成の家が好きで、安成で建てることが前提なら、予算の範囲内でどうにかできないかと考えるしかなく、そうなれば、いろいろな方法が見えてくるものです。 
ただし、それでも、ローコストは別としても、他の地域工務店より単価が高いので、得られる付加価値をどう評価するかという、判断になるでしょうが。

安成工務店の、標準で長期優良住宅の基準をクリアする木材や断熱材等の品質の高さから、材料費等が他の工務店より高いのは仕方がありません。安価な材料でも家は建つわけで、価格に見合わないや過剰と捉えるなら、人それぞれの価値観でもあり、それはそれで正解だと思います。他の住宅メーカーと違い、駆け引きで価格を変えるところでも、その余裕を取っているところでもないので、価格に直結する材料費等を削りながら、検討を進めていけばいいのではないかと思います。 

なお、広さと価格の両方を求めるなら、他の工務店等を検討すべきです。地域工務店によっては、チープな内装となることもいとわず、価格面だけで家を造るところもあるので、同じ工務店でも、いろいろな完成見学会に行ってみた方がいいと思います。

(個人的に気になった工務店) 
〇パンフレットを取り寄せた程度で価格面は未確認ながら、山口市辺りまで施工地域に含まれ、OMソーラーを扱う岩国市のヨハネハウス(真壁工法の造りで、安成工務店の家の雰囲気に近い) 
〇好みは少々分かれそうながら、こだわりのある家造りをする萩市の水建(スーパーウォール工法の家は暖かかった) 
〇山口市界隈で、木の家造りを検討する人が一度は候補に挙げる防府市の原工務店(漆喰はいいけど、集成材の使用は好みが分かれる)
 
                                                             

 
コストカットにあたって検討した面、工夫した面があれば教えてください。
コストカット関係は、Ⅳ住宅会社決定、①決定、③契約内容に簡単に書いているので、そちらもご覧ください。 ・安成工務店は、見積書に分かりやすい内訳(工事名称、項目、内容、個数、金額)を載せてくれるので、コストカットの検討がしやすいです。

・当初見積が予算を大幅に超えたため、間取イラストと見積内訳書で様々なパターンを比較し、予算内に収まるまで3~4ヵ月検討を重ねました。

・最もコストを落とせるのは、間違いなく床面積の削減です。標準坪単価60万円弱として、3坪落とせば△200万円が見えてきます。テラスや吹抜の施工面積を減らすことや、1階2階比率を1.0倍に近づけ、余分なコストを減らすもとも効果的です。

・提案のイメージは大事にしたいですが、家に何を求めるかの原点に立ち返れば、過剰なものが見えてきます。検討過程では、裏口納戸とりやめ、トイレサイズ縮小、ダイニングサイズ縮小、テラスとりやめ等で、施工面積を4坪削減。削減による生活への影響や、削減後の間取見直し等を設計士に相談しながら、進めていきました。

・その他大きなコストとしては、ウッドデッキ(面積削減)や全開口サッシ(とりやめ)、造作収納(衣類収納は棚を付けずパイプハンガ-のみ)、カーテン工事(→施主支給)、OMソーラー(とりやめ)等があり、200万円以上をここで削りました。
※安成の特徴でもあるリビングの全開口窓を諦めるのは惜しく、最後は元に戻そうとしましたが、玄関向き変更でスペースが取れなくなっていたため、とりやめました。
※造作収納は、サイズの合わない家具代替を避けたいこと、地震時の安定性、なによりシオジ板の雰囲気のいい造作家具の魅力に負け、最終的には提案に近い形となりました。

・検討方法は、家造りの原点(コンセプト)から外れるものを一度すべて落とし、目標予算からの余裕分を、優先順位に応じ元に戻すという方法としました。

(ぶれたときに、原点に立ち返る言葉)
〇プランニング
・家造りで何よりも大切なのは、「本来の目的」をはっきりさせること
・どうして家を建てるのか、この家は誰のためのものなのか。夫婦二人のため、子育てのため、いずれ親を受け入れるため。目的を明確にして、プランを考える。
・「誰が何と言おうと、私はこうしたい」が、プランのすべての基礎
・住まいのプランニングとは、夢をかなえるため、欲を削ぎ落していく作業。「一番欲しいものだけ手に入れられればいい」と考え、あきらめる部分は、いさぎよくあきらめる。

〇コストダウンは、無駄を省き、必要以上の贅沢をしないこと
・嫌いなもの、好みに合わないと分かっているものは、事情がどうあれ採用しない
・「あったらいいな」とか「いずれは必要になるかもしれない」という程度の要望は、思い切って実現する目標から外す
・「必要のない贅沢」と思えるものは、あきらめる
・無駄を省き、必要以上の贅沢を避け、今すぐでなくてもいいものはその準備だけをしておくといったことを徹底する

・造作収納等は工事段階でも追加でき、むしろ工事段階で追加の設備コスト等が必要になるので、契約段階では無駄なものを削り、できるだけ余力を残しておいた方がいいと思います。(登記費用等も含めると、100万円くらいの余裕はほしい)

・ユニットバスを除き(保証面から)、給湯機、トイレ等施主支給も可能でしたが、最終的には信頼面等から任せました。(施主支給等:一部照明器具(埋込型LEDは不可)、カーテン(外注)、太陽光発電設備(外注))

・その他、2階の床材料を変えること(安価な杉等)は、コストにほとんど影響がなく、やめました。2階の子供部屋、主寝室、1階の納戸は、提案どおりエコクロスとしています。

・ちなみに、営業マンは、自社の家にオリジナルの自信を持っているので、他社と価格競争させても意味がないと思います(最後の最後でぶれているなら、相談してもいいと思いますが、駆け引き的なことには乗らないような気がします)。また、見積検討段階でも、営業マンからの連絡はないので(人によるかもしれませんが)、完成時期に制約がないなら、ゆっくりと時間をかけて考えることが可能です。大工の確保等の問題もあるので、大幅にスケジュールが遅れる可能性があることには注意が必要ですが。

◎最後に
・安成工務店で建てるには、当初提案見積からコストを落とすしかなかったので、徹底的に検討しました。木や珪藻土など自然素材によるぬくもりと、スタイリッシュな雰囲気をあわせもち、住み心地のいい設計の工夫が随所に入る安成工務店の家は、価格に現れない大きな価値があると感じていたからです。
・ただ、その価値を得るために、いくらまで負担できるか。中小工務店なら対象になる、国補助金(100万円)も含めての差に、最後まで悩みましたが、自分が求める条件を満たした内容で、ここまでなら出せるという線をクリアできたことから、安成工務店での家造りを決めました。
・1年が経つ今でも、ふとしたときに、また、こうしてかつてを思い出しながら家の中をあらためて見てみるときに、安成工務店の家は本当にいいなと思えるのが、その差額を十分に埋める、安成の魅力なのだと思うところです。 ・最初の見積提示で諦めず、安成工務店で建てる家に何を求めているかをあらためて考えつつ、家造りを楽しんでください。
 
                                                             

 
2 火災保険について
 
火災保険はどうされましたか?
この度の改正で36年に入ろうとは思っているのですが、見積もりで120万に・・・いやー家を建てるってホントにお金がいるな~と実感しています。 安成工務店と提携しているインシュアルバンクにお願いすれば、団体割引で火災保険に入れるのですが、いささか金額が・・・みなさんこんな高額な保険に入っているのかとビックリしました。
安成工務店で火災保険までお願いしたのですか?
安成工務店が提案する火災保険は、他の保険会社と比べても高く、長期一括で入るには予算総額を大きく超えたため、早々に他の保険を検討しました。

保険関係は、契約内容を細かく詰めていた銘建との間で検討していきましたが、高い保険を長期(予算の都合から20年)一括で支払っても、そこまで単価が落ちないことが分かり、保障内容が同等であることを銘建提携の保険会社に確認してもらった上で、そもそも単価が安い、勤務先の会社が提携する全労済の共済保険としました。

風水害等給付金付火災保険と、自然災害共済(風水害・地震)の大型タイプ、家財保障に加入し、月4900円程度の支払額となります。①提携火災保険より月払い換算額が安かったこと、②追加工事・家具等購入・諸費用清算の追加負担が見えない中、予算枠外で100万円超を確保する余裕がなかったこと、③年間契約のため毎年契約内容の見直しが可能等の自由度が高いことから、住宅ローン返済を含めても支払可能な金額に収まる月払いの共済保険を選びました。

住宅会社と提携した保険は、その住宅に合った補償内容になるでしょうから細かな点では優ると思いますが、安心料に、その差額を払うほどの優先度・余裕がなかったというのが正直なところです。

【保障内容等】
・延床面積×口数(上限あり)となり、木造住宅・39坪の場合、上限保障額は2,540万円となります。
・不足分は、システムキッチン等も対象に含む家財保障への加入で対応する形をとり、保障額1,000万円としました。(保証額は月支払額を踏まえ調整)
・自然災害共済は、大型タイプ(1.4倍保障)とし、風水害の全壊・流失(70%以上)で保障額は1,780万円、地震等の全壊・全焼(70%以上)で保障額は760万円。支払要件は、風水害が損害額10万円超、地震が100万円超となります。※共済保険のため総支払限度額(大災害で全体の支払限度額を超えたら枠内に収まるよう減額)の設定あり
・全労済保険は、再取得価額保障となり、経過年数により保障額が減る時価ではなく、どの時点でも新しく買い替える金額で保障する点が特徴です。
・安成工務店でOMソーラー設置の場合、落雷が対象に含まれていることは要確認です。落雷でOM機械が壊れた事例を友人から聞いているので。

※保障内容は十分ではないかもしれませんが、立地環境等も踏まえ、ある程度災害には強いと考えていること、また、万が一保険が適用される火災・災害にあったなら、保険の範囲内で、こじんまりとした家でも建て直そうと割り切っているところがあります。 

※月額保険料4900円の内訳は、風水害等給付付火災共済(1500円)、家財保障(600円)、自然災害共済(大型、風水害・地震)(2800円)。年間契約のため、加入口数や保障内容を毎年見直せる点にも魅力を感じています。 
 
                                                             

 
Ⅱ 設備関係
 
1 太陽光発電について
 
周南市に住んでおります。 対応など良かったですか?
福岡の会社なので、どうしようかと思っています。 まだ、現地には来ていただいていません。
エコ発電本舗の魅力は、発電効率トップクラスのパナソニック製品を、全国最安値に近い水準で購入でき、その施工地域に山口県が含まれることです。 以下、責任は持ちかねますが、私の受けた印象等を参考までにお伝えします。 

九州・山口地域は、㈱ゼロホーム九州支社が担当し、施工も含め自社対応となります。元々、九州で太陽光発電設備を販売・設置していた会社をゼロホームが吸収合併したもので、九州支社自体、施工面を含め実績があるとの説明でした。 

他のネット業者は、なんらか悪い評判がネット検索で引っ掛かったものですが、エコ発電本舗は、特に施工面での問題対応を見かけなかったことから、具体的に話を進めました。人間同士の相性もありますから、ネットの感情的な書き込みを鵜呑みにする必要はないと思いますが、施工時の対応は取り返しのつかない問題になりかねないため、判断の上で参考にしました。 

エコ発電本舗は、契約前に対面で説明する対応を取っており、疑問点を含め直接確認することができます。必要なことはメールで確認すればよく、直接会うことのメリットを特に感じていませんでしたが、その後、いろいろ調整する上で、相手の顔、人柄が分かっていたことから、電話一本で突っ込んだ話もでき、大いに助かりました。 

※具体的には、建物建設のタイミングに合わせた、工務店との配線やパワコン、パネル設置方法等の調整、私の場合はパネル設置に伴い必要となった追加工事の負担等を調整。 

※対面説明には、現地確認のために訪問するという意味もあるようです。契約の可能性があれば実印の用意をと言われましたが、その場で判断するつもりがなく、何も持たずに行きました。結局、懸念事項が解消できたこと、その場の交渉で値引きを受け入れてもらえたことから、その場で契約を決めました。 

※設置後には、訪問の上、使用方法等の説明がありました。売電量が減る電圧抑制への対応も、電力会社に直接掛け合うから連絡してほしい旨や、補助金代行申請についての説明等、親切な対応に感心しました。 

自社施工のため、設置方法等具体的な調整も可能で、工事まで責任を持って対応してもらえるという、販売のみの会社にはない安心感があります。設置後の保証は、ホームページ等に記載のとおりで、十分な保証が用意されていますが、万が一にも問題を起こしてもらっては困る工事に信頼が置けることは、大きな決め手となりました。 

地元の設置業者の価格が高いことには、それなりの理由があります。少なくとも、設置後の保証、工事への安心感を求めるなら、そのメリットはエコ発電本舗でも十分享受できるでしょう。一方、地産地消、地域経済貢献を意識するなら、地元業者を選べばよく、県はそのための補助金を用意しています。私の場合は、太陽光発電設備を経済性から判断し設置することとしたため、初期投資を抑えることを第一に検討しました。エコ発電本舗は、価格を最大限抑えた上で、顧客の要求に柔軟に応えてくれる信頼できる会社、それが私の印象です。 
 
                                                             

 
Ⅲ 工事関係
 
1 地鎮祭
 
年明けに地鎮祭を行うことになりましたので、hiroさんのブログを読み返しています。
うちも現地で行うことにしました。私もテント設営等費用4万円の負担に葛藤しています… 上棟式もやる予定なのですが、どうしたらいいのかかなり迷っています。ネットでは「御心付」が必要とか、「手土産」が必要とか…今度営業の方に聞く予定ではありますがいろいろ考えてしまいますね。
これから支出が増える時期での4万円の負担は大きいですが、氏神様を祀る神主が直接土地を清める姿を見ると、この地に受け入れられ、一体となったような気持ちになり、儀式としてだけではなく精神的な面からも、現地で地鎮祭をして良かったなと思いました。

一方、上棟式は骨組みができた建物内で行い、神主も来ませんので、お供え物のみの負担となります。餅まき等を行えば、また負担も違うのでしょうが。

上棟式では、大工さんも、工務店から必要な工事費はしっかりもらっているのだからとの解釈により、「御心付」等の金銭は渡しませんでした(現金を渡すのはいやらしいとの個人的な思いもあり)。一方、棟上げには棟梁だけではなく多くの大工も参加するので、参加者皆への感謝の気持ちをとの思いから、安成工務店出席者を含む12名分の持帰り用弁当(約3千円/個)を用意し、お礼の言葉とともに一人ずつ手渡ししました。(「ささやかながらお弁当を用意したので、本日の上棟を一緒にお祝いしたいただけたらと思います。」と挨拶でうまいことを言った記憶があります)

後々の大工工事を思うと、ほぼ棟梁一人が対応されるので、棟梁に手厚い「御心付」という方法でも良かったのかなと思いましたが、その分、工事中に飲み物等を頻繁に差し入れ、感謝の気持ちを伝えることに代えました。 上棟式のお礼は、形式にとらわれず、どのような形で感謝の意を伝えるかということだけだと思います。

一時的に請け負う業者ではなく、棟梁を含め、安成工務店としっかりつながりのある大工さんたちなので、金品が仕事や施主との関係を左右することもないですし、何もしないことを含め、自分が納得する形をとられたらと思います。
 
                                                             

 
2 工事中の家の見学
hiroさんは頻繁に家の様子を見られていたようですが、気を付けるようなこととかありますでしょうか?
私も土曜には行けるのですが、なかなか平日大工さんが作業できる時間に行けそうにないので・・・
質問のあった工事中の家への見学ですが、完全にお任せでよく、時間があれば見に行くといった程度でいいと思います。
大工は安成工務店の仕事を担当するだけあり、現場監督を含めても、信頼して任せることができました。
なんだかんだで、毎週のように通ったのは、少しずつ進む家造りがおもしろかったことと、なによりその過程をこのブログで紹介する必要があったからです。
夏場の暑い時期は、冷たいジュース等を差し入れしていましたが、大工工事が一段落してからは何も持っていきませんでした。
家は施主が発注しようとも、完成するまでは大工の仕事場ですから、「お邪魔します」という気持ちを忘れなければ、施主の立場もあるので、好きに見て回ればいいのではないかと思います。
 
 

 
Ⅳ 工務店関係
 
 1 他の工務店検討と布団干し使い勝手
ブログを参考にさせて頂き、施工面積を増やすベランダのカット、造作家具のカット、2階トイレと洗面のカットをした上で、前述の価格提示受け、正直これ以上カットする部分が増えると、生活に支障が出るように思えました。
狭さは現時点では我慢できても、将来的に1階が狭いと、1階のみで生活することが難しそうで、それもまた問題点となっています。
記載して下さった工務店、これまで聞いたことがなかった名前もあります。さすが良く勉強されていますね。ホームページをまずは拝見してみます。
ところで、ベランダカットに伴い布団干しが重要なアイテムとなったのですが、もし機会がありましたら使い心地などお知らせ下さい。安成で建築できなくても参考にさせて頂きたいと思っております。
既に、いろいろ検討された上での結論とのことで、そうであれば、他の工務店等を探す方がいいと思います。

家造りは、理想を求めればきりがなく、特に初期の段階では明確な線引きが必要だと思います。当初からぎりぎりの線で予算設定すると、必ず出てくる追加工事等に対応できず、本来求めるべき構造面等で妥協をせざるを得なくなる可能性があります。私の場合も、契約後に追加できるものは、当初の契約項目から外し、全体の支出総額が見えた段階で、追加工事として依頼しました。それでも、予算枠取りもしていない建物登記費用として、今頃30万円近くの請求があり、つくづく予算に余裕を持たせておかないといけないなと感じているところです。

安成工務店に何を求めるかで、その結論は変わると思います。極論を言えば、面積、間取が同じであれば同じ生活スタイル、使い勝手になるわけで、そこでの違いは、雰囲気等の感覚的なもの、つまりは付加価値だけです。家は居住することこそ目的なのだから、そこで得られる付加価値を優先し、間取や使い勝手等妥協できない居住面を諦めることは、本末転倒とも言えます。

安成工務店の家が持つ品や雰囲気の良さは、やはり材料の良さからきています。構造材や断熱材、床材等長期優良住宅の基準を満たす仕様を標準で用意するため、最もコストがかかる部分を削れず、建築単価の引き下げにも限界があります。それが、家の良さにもつながるのですが、逆に言えば、そこを求めなければ、同じ面積、間取で十分安価な家が造れるということです。

また、年間100棟を建てる安成工務店では対象にならない地域工務店の枠で、ゼロエネ補助金等100万円規模の補助金が対象になる可能性もあり、さらにコストを下げられるかもしれません。    
とはいえ、やはり毎日過ごす場所でもあり、コストをにらみながらも、この家にして良かったと納得いく家造りをされたらと思います。

※前回返信では、意外と高いという評判を良く聞くので、銘建(防府市)を推奨しませんでしたが、予算に合わせ柔軟に建物仕様を選べる工務店なので、検討の一つに入れてもいいと思います。ただし、安成レベルの設計力(≒発想力)は期待できないので、自分のイメージを持ち、一緒に作り上げるという気持ちでいたいところです。最近できたモデルハウス(防府市勝間、イオンタウン防府近く)の外観の雰囲気がいいので、検討するなら、一度見てみるといいかもしれません。

さて、質問のあった布団干しの使い勝手です。現在、1階和室を主寝室としていますが、本来、2階主寝室の隣が布団干しの場所となるため、運搬の負担はほとんどありません。また、キャットウォークは十分な広さがあり、布団を干し作業での不安はありません。

先日、布団干しを利用したところ、二つ折りの布団がちょうどひさしに掛からない位置にバーが設置されており、計算の上だと感心しました。なお、東側子供部屋の布団干しバーは、設計段階から見た目重視で、布団は屋根に掛かると言われていたので、子供用は一部布団を室内に入れる、または南側の布団干しを利用する形での対応になると思います。
(布団叩きを行う場合、干した状態では片面しか叩けないことは人により欠点です。最近の、布団叩きはダニを粉砕し、奥に押し込めるだけでマイナス面しかない。布団取り入れ後の掃除機がけに変えるべきとの論調を採用するなら、問題ありません)

ちなみに、我が家の場合は、1階和室を主寝室として使う限りは、2階に布団を運ぶのが手間のため、庭フェンスの利用や、庭に置く布団干しパイプの購入等で対応し、当面、布団干しバーを使用しない可能性があります。
 
                                                             

 
2 銘建の壁材料の変更
銘建の壁を珪藻土に変更することは可能ですか
注文住宅の家なので対応可能だと思いますが、イメージ通りの壁に仕上がるかどうかは別の話だと思います。

各工務店で、研究や実績を積み重ねた得意とする工法があり、銘建で言えば、漆喰がそれに当たります。個人的には、安成工務店の珪藻土の柔らかい雰囲気に絶対の魅力を感じていましたが、完成見学会を通じ、漆喰のイメージも有りと感じたこと、そして何より、工務店の持つ最高の技術で家を建ててほしかったことから、銘建で建てるなら、漆喰の壁にすると決めていました。
※既に売却済みですが、大内御堀のモデルハウス「四季の家HIRAYA」の漆喰壁を気に入っていました

例えば、安成工務店の珪藻土の壁は、普遍的な「珪藻土」という素材を壁に塗っているわけではなく、過去の実績から各顧客がイメージする色合いや雰囲気をヒアリングした上、照明も考慮して仕入れた素材を調合して色を出し、経験に基づく塗り方で、仕上げていきます。 また、珪藻土の場合は、漆喰と違い必要となる接着糊に何を使っているかを気にする必要があり、安成工務店は自然素材の接着剤だったことから、安心して任せられました。(接着剤に化学薬品が使われるなら、珪藻土の価値は見た目だけになってしまうため、注意が必要です)

どの工務店も同じと思いますが、これまで実績がないことに対し、写真などでイメージだけ伝えても、まず、そのとおりに仕上がりません。友人宅などで、変更希望の材料を使って塗り壁をしている家があるなら、同じ材料や色を使ってもらうだけでなく、その家をしっかり見てもらい、できるだけイメージを共有しておく方がいいでしょう。 イメージ通りのものはできないと思っておけば、思った以上のいい仕上りだと満足できるものなので、期待しすぎないことも重要だと思います。

以上、個人的な感想を書きましたが、銘建に壁材料の変更可否を確認しているわけではないので、まずは営業マンに対応やリスクを確認してみてください。無理は聞いてもらえると思いますが、そのリスクは自身で背負うことになることをお忘れなく。

(余談)
私の場合は、銘建検討時に、安成工務店の雰囲気に近づけたく、無垢床を杉→唐松に変更してもらいました。その際、導入を決めていたガス温水式床暖房を使用した場合、唐松では木が割れる恐れがあると教えてくれました。銘建で実績がある間違いのない杉にするか、リスクを背負い、唐松にこだわるか大いに悩み、木材メーカーに唐松でも大丈夫としっかり確認してもらった上、それでも覚悟をもって唐松を選びました。
こだわりはしっかりと伝え、無理を言うときには自分もリスクを背負い、一緒に作り上げていければ、満足の家ができあがるのではないかと思います。
 
                                                             

 
Ⅴ その他
1 メンテナンス
玄関収納の可動棚の板にワックス等塗られましたか?汚れてしまうので、新聞紙か何か敷いたほうがいいのか悩み中です
玄関収納の可動棚は、居住後、ワックス等のメンテナンスはしていません。見栄えからシートも敷かず、そのまま靴を置いています。
基本的には、汚れたら汚れたでと割り切っていますが、実際には乾いた砂が棚に落ちる程度で、ほとんど汚れは気になりません。もちろん、玄関収納の位置や明るさにもよると思いますので、一概には言えないでしょうが。
使用面では、靴や小物、スポーツ道具と、棚ごとに用途を分けており、視線の高さやよく使う棚は、きれいな状態を保つようにしています。
住み初めは、できるだけ完成時のきれいさを保ちたいと思うものですが、今後数十年の使い勝手とのバランスを考え、早めに割り切ると、一層住み心地が良くなると思うところです。