家造り記
Ⅰ 方向性 Ⅱ スケジュール Ⅲ 土地 Ⅳ 住宅会社 Ⅴ コンセプト
Ⅵ 住宅会社決定 Ⅶ 住宅工事 Ⅷ 完成見学会 Ⅸ 番外編 Ⅹ コメント
2014年12月完成 安成工務店
足掛け6年、住宅会社と、そして土地と出会い、思いを形へ
居心地・使い勝手の良い、居住空間としての本質を追求した間取りに、安成工務店のセンスと技術が息吹を吹き込む
①決定 ②安成魅力 ③契約内容 ④住宅仕様 ⑤追加設備 ⑥間取図 ⑦住宅設備
Ⅵ 住宅会社決定③(契約内容)


9 安成工務店との契約内容と経緯


〇 契約額決定の経緯
・最初の見積提示では、当方提案の間取をベースに、設計士の手でより良いものに仕上がった結果、延床面積が40.3坪、施工面積が46.5坪に拡大。そして、本体工事2,600万円(税抜)(施工坪単価55万円)、付帯工事・追加変更工事・諸経費等を含む住宅工事価格が3,300万円(税抜)の提示を受ける。

・ここから追加となる外構、諸費用を考えると総額4千万円に近づく非現実的な数値に思考も止まり、直前に聞いた設計意図で大きく膨らんだ新居生活のイメージとそれが実現することのわくわく感が一瞬で消え去る。到底受け入れ難い金額に腹も固まり、ここからは、見積内容を研究しながらの徹底的なコストカットを開始。

・目標値を、住宅工事価格2,600万円(税抜)とし、提案間取の組み直しにより最も大きな要因となる延床面積・施工面積を削減。その他、ウッドデッキ、全開口サッシ、玄関ドアグレードアップ、造作収納等々を取りやめ、数字上では目標値を達成。

・その後、徹底的にダイエットした上で、あらためて必要なものを追加するという方法で落ち着いたのが、次の最終見積額。使い勝手・居住性を設計士に相談し、間取りも一部変更に留めながら。



〇 契約内容
延床面積:38.9坪、施工面積:42.8坪
住宅本体工事:2,350万円(施工面積坪単価:55万円)(税抜)
※住宅工事価格では、その他付帯工事・追加変更工事、諸経費、消費税が追加になる。なにより、消費税8%は200万円超の追加負担要因となるから、総額に大きな影響を与える。



〇 補足
・安成工務店と言えば値段が高いという印象があるが、それなりの仕様を求めても、内容を見直せば削りしろは多い。

・単純に延床を減らせば、すぐに100万円単位で値段が落ちる話ではあるが、39坪で本体工事2300万円台(税抜)なら他の工務店に対抗し得る価格ではないかと思う。安成らしさを求めた上乗せは、予算の範囲内で考えればいい話で、多分最初で衝撃を受けるだろう見積額に惑わされず、何が原因でその価格が構成されているかを分析し、思い切って削りまくり、時には設計を勝手にいじることで、現実的な数値を狙えると実感する。(見積額の主な内訳をしっかりと示してくれるから、何にコストがかかっているかが分かり、自己研究が可能)

・なお、安成工務店に、値引という概念は基本的にない。初めから、余計なものを乗せず、必要経費を積んでくるから。価格で勝負するガツガツした営業スタイルではなく、安成の良さを理解してくれる人に建ててほしいというスタンスのため、価格を落とすには、何かを削るという分かりやすい作業のみに取り組めばいい。

・他の工務店に言わせれば低すぎるという会社利益=諸経費(人件費・租税課税・保険料・法定福利・交通費等)は、住宅工事価格の6.5%。通常13~15%だと考えれば、この会社は自社の利益を抑えて、本当にお客に良い家を建ててほしいと思っているんだなと感心する(その分、関連会社からの仕入れもあるがという勘繰りは、それが良いものであるから問わない)。

・真剣に出してきた勝負価格に対しては、真摯に応える。そういう状況が分かれば、とてもじゃないが、駆け引きで価格を落とそうという気はさすがに起きないものだから。