Ⅷ 完成見学会③(室内1【リビング、ダイニング、キッチン等】)


30 完成見学会


(3)室内①(1階:玄関、リビング、和室、ダイニング、キッチン)

1 玄関周り 2 リビング 3 和室 4 ダイニング 5 キッチン


 




 
1 玄関周り
①玄関
 
・玄関ドアは、YKKAPのスマート
ドア「
ヴェナート」。断熱材が入る
アルミドアで、直射日光や風雨か
らの耐久性を確保。

・ポケットキー、カードキーによる
スマートコントロールキー
が特徴。
自動車のスマートキーと同様、ド
アのボタン操作で、施錠・開錠が
でき、鍵穴が見えない構造のため
防犯性も高い。

・鍵は、室内のインターホンモニタ
ー横に設置したコントロールパネル
からも開・施錠可能。また、内鍵は
手動となるが、一つ回せば、同時
に二つ施錠できる造りで、利便性
が高い。
・玄関周りは、白色、茶色の小石を
主とした洗い出しとする。黒系は全
体の雰囲気が引き締まるけど、家
の雰囲気に合わせて暖色系する。

・当初提案の木製ドアは、利便性
や耐久性を重視し、ヴェナートに変
更依頼。ドア横のスリット窓は予算
面から取り止め、代わりに、東側に
タテスベリの窓を設ける。

・玄関から直接室内が見えないよう
に、また、玄関アプローチのための
空間確保との思いで、玄関向きを
東から南に変更。一方、リビング横
の余裕幅がなくなり、安成工務店
の家の特徴でもある、全開口のリビ
ング掃出し窓を諦める。
 ・玄関内に、花や写真を飾るスペー
 スを確保するため、飾り棚を造作で設
 置。玄関とトイレ、風呂には、年を重ね
 る両親の利用も考え、手すりを付ける。

 ・玄関の天井は杉小板で、外の軒天と
 合わせた一体感のある造りに。

 ・玄関照明は、明るさ・人感センサ付。
 利用機会が限られる玄関は、スイッチ
 操作が不要なセンサ照明が便利。
 
 

 
②玄関収納
 
・玄関入って右手に、家族用靴脱ぎ
場を兼ねた収納を設置。入口には、
目隠しのため、安成工務店オリジナ
ルの麻のれんをかける。

・収納の一箇所にタテスベリの窓を
設け、採光と通風を実現。東側に位
置するため、朝日を取り込んでくれ
る。
 ・玄関収納は、奥にコート掛け用
 のパイプハンバー、横一面に可
 動棚 を付ける。コートは服と合わ
 せて選ぶから、玄関にはかけない
 とパイプハンガー設置に否定的だ
 ったけど、レギュラーコートのかけ
 場としてかなり便利で、大活躍。

 ・可動棚は、奥を靴置場メイン、
 手 前をランニンググッズや靴関
 係の道具置場に利用。
 ・可動棚の一番下に棚下パイプを付
 け、傘かけ用とする。下の広い空間
 は、ブーツ置場に利用。

 ・ポストは、標準仕様のYKKAP埋め
 込み型に。デザイン性の高い外付ポ
 ストも考えたけど、シンプルな玄関周
 り、新聞等受取の利便性を優先。A4
 対応サイズで、受口に造作棚を設置。
 
 

 
2 リビング
 
①リビング(和室→玄関・ダイニング) ②リビング(キッチン→南側庭)
・玄関とリビングは格子の造作ガラス引戸で仕切る。
リビング、和室、ダイニング、キッチンに仕切りを設けず、
一体的な造りとすることで、面積以上の十分な広さ、開
放感を実現。

・キッチンを司令塔に位置付け、居住空間の中央に配
置。キッチン横のダイニングにより効率的な配膳・片
付け、キッチン前のリビングにより居住空間との一体
感、また、洗面室、WICなど1階全体を効率的に動け
る。

・リビング掃出し窓の前には、床下暖房で暖められた
空気を室内に取り込む、取込口がある。床に長方形
の穴をあけ、開閉可能なステンレスの穴あきカバーを
置くという単純な造り。

・将来の壁掛テレビに対応できるように、壁内の補強
板と配線用空間を確保。壁掛には、壁に穴をあける
必要があるため、実際の設置はまだまだ先の予定。
・リビング、和室、そして南の庭を一望できるキッチン
からの景色。

・リビング上には、吹抜けを設ける。吹抜けは安成工
務店の家の代名詞とも言え、開放的な造りや、1・2
階とのつながりある空間をもたらす。天井高さのメリ
ハリは、三浦設計士の特徴でもあり、リビング等230
cmと低めに抑えながら、吹抜けにより、落ち着きのあ
るくつろぎの空間を造りだしている。

・吹抜けがあり、仕切りのない空間は、冷暖房効率の
悪さが欠点。吹抜けは、上部が仕切られ閉鎖的な空
間となりまだいい。全館暖房ではない仕切りがない空
間は、少々考えものの、開放的な一体空間は、代えが
たい魅力、満足感がある。必要であれば、のれんなど
の簡易仕切りを付けることでも対応可能なのだから。
 
 
 
③リビング(ダイニング→和室) ④リビング(吹抜けから)
・西側にはリビングとつながる6畳間。左側の壁に収納し
ている3枚引戸を閉めることで、個室としても利用可。子
供が小さいうちは主寝室としても利用するため、遮光カ
ーテン(プリーツスクリーン)を採用。

・暖房効率を上げるため、冬場は昼間も引戸を閉めて使
用。布団を敷くため、昼間は何も置かない広々とした空
間で、押入にしまうおもちゃを広げて、子供が遊び場とし
て利用している。
・吹抜けから、リビング全体を見る。南側の大きな窓
が、部屋の奥まで、冬の日差しをしっかりと取り込む。

・リビングサイズは、380cm×380cm(+通路幅)と
正方形に近く、2m幅の3人掛けソファをゆとりを持っ
て置ける。テレビ台を置く東側壁は、玄関出入口まで
200cm弱。雰囲気に合う木のテレビボードを検討し、
飛騨産業カリモク家具にひかれるも、予算面から、
内蔵スピーカー付のソニー製を継続使用。黒色ラック
は品があり、意外と違和感なく収まっているから、当面
買い替えることはないだろう。
 
 

 
3 和室
 
①6畳間 ②床の間、押入
・和室は天井を高めに260cmとり、梁を見せることで、
ゆとりと品のある空間とする。

・畳は、ダイケン和紙畳(清流、銀白色)の縁無、1畳
タイプ。6畳間での半畳畳はうるさく見えるからやめ、
緑の色が変わらず耐久性があり、部屋の雰囲気に合
わせてすっきりと見せる、縁無の和紙畳とする。

・和室の南側には、板間を設け、アクセントに。

・天井照明は、一つが調光タイプ(コイズミ、cledy、
SAD69980L)。スイッチが他と異なるため、全灯
には手間がかかるけど、就寝時のダウンライトとし
て重宝。
・和室北側は、床の間と押入収納。床の間は、雛飾り
のサイズに合わせ、横幅120cmと大きめに確保し、
その分押入サイズを縮小。

・床の間を左に配置し、窓を床の間奥までつなげる提
案は、リビングから床の間の飾りが見えるようにと、現
案とする。

・床の間の天井にピクチャーレールを付け、掛け軸
を飾れるように。現在は、90cmのステンレスコード
2本をピクチャーレールのフックにかけ、萩焼の壁掛
けを飾る。
 
 

 
4 ダイニング
 
①ダイニング ②ワークスペース、収納
・キッチン隣にダイニングテーブルを置くために、どのよう
な間取ならバランスがとれるか、見学会や家造りの本で
はしっくりくものがなく、最も考えたこと。玄関と対で配置
し、北側に開けた造りとすることで、きれいに収める。

・5畳(280cm×260cm)と余裕のあるスペースに、手
持ちのダイニングテーブル(135cm×85cm)を置く。
将来は、大人4人がゆったり座れる160cm幅のテーブ
ルや、丸テーブルに変えることも想定。

・照明は、ルイス・ポールセンのToldbod220。安成の完
成見学会で見かけ、ほんのりと暖かい明かりが気に入り、
ネット購入でコストカットを図る。安成施工の天井レール
は、テーブルサイズに合わせて照明位置を変更可能。
・ダイニング南側に、造作のワークスペースと収納を
設置。ワークスペースは、子供の勉強机としても活用
予定で、二人座れる横幅180cm。ダイニングテーブ
ルに置きがちな郵便物や新聞等の書類置場としても
利用。ワークスペース上は本棚として、料理本や写真
アルバムを置く。

・右側収納は、奥行のある可動棚で、上段は壁のコン
セントを使う携帯電話やカメラの充電スペース(コード
を通せるように、棚後部をかきこむ)。中段は、日常使
いのカバン置場、一番下には無印収納ケースを置き、
子供の遊び道具等を置く。将来の電話機設置を見越し、
コンセントの一つに電話回線のソケットを付ける。
 
 

  
5 キッチン
 
①リビングから見るキッチン ②キッチン前収納
・リビングから見る、セミオープンのキッチン。キッチン前
収納、食器棚を造作家具で統一することで、すっきりとし
た見た目に。

・レンジフードは、シンプルな形状、白色で部屋の雰囲気
に合うタイプを選択。

・ダイニング後ろに、造作の掲示板を設置。現場でサイズ
を調整し、コンセントと重ならない幅(90cm×90cm)
をとる。当初、この壁を一面のマグネット塗壁を検討した
けど、珪藻土壁との色合いが合わないことから、変更。
・キッチン前に造作収納を設置。内部の可動棚は、A4
サイズが入る奥行250cmとし、最上部には扉を付け
ず、無印良品のカゴを置く。

・キッチン前にダイニングテーブル等の障害物がない
ことから、使い勝手の良い開き戸とする。右端は引出
しの形状にしてもらい、文房具や薬等の小物入れと
する。

・右端上部に、コンセントを設置。天板にあけた丸い穴
からコードを通し、天板上に置くオーディオや、ダイニ
ングテーブルで使用する調理器具の電源とする。
 
 
 
③キッチン、ダイニングの配置  ④食器棚
   
・システムキッチンと食器棚の間隔
は100cmあり、人がすれ違うのに
も十分な広さ。引出を出しても、通
行に支障がない。
 ・食器棚は、全体雰囲気統一のため、手持ちのものから、造作に変更。食器
 棚の使い勝手は家具仕様の方が量も入りいいだろうけど、キッチンに合わせ
 て幅190cmのサイズとし、十分な容量を確保。

 ・中央の空間はオーブンレンジ、トースター、ポット、炊飯器を置いても、まだ
 余裕がある。ポットや炊飯器のスチームが、上部食器棚に直接当たるため、
 保護シートを付けることを検討中。

 ・右側下部の空間には、分別可能な3種のゴミ箱を置く。来客通行時にも見え
 ないように、内側を置場としたもの。
 
 
 
⑤システムキッチン ⑥ダイニングからの西方向
・キッチンは、クリナップのクリンレディ。できるだけゆとり
のある調理空間とするため、横幅を270cm、シンク85
cm、中央の調理スペース86cmを確保。

・扉は床に合うクリスタホワイト、シンク前にタオルをかけ
られるバー取手、グースネック水栓、ステンレストップ、
美・サイレントシンク、食洗機付を選択。コンロは、ハー
マン製を山口合同ガスに別注(価格に優位性があること
に伴う、安成工務店の標準仕様)。

・クリナップの良さは、耐久性の高いオールステンレス仕
様なこと。収納量も大きく、吊戸棚がなくても、背面の食
器棚と合わせて使えば十分で、セミオープンキッチンに
向く。静穏性の高いシンク等も魅力で、同水準の他メー
カーに優ると感じるところが多い。

・最後まで悩んだのは、コンロ前に壁を付けるかどうか。
IHと違い上昇気流を生むガスコンロと、165cmと高さ
を抑えた最新レンジフードに機能に期待し、遮るものが
ない開放的な見た目を優先。立ち上がりが18cmある
ことから、フロントスクリーンは設けず。揚げ物の時は、
鍋蓋やオイルスクリーンで油跳ねを防ぐことも検討。
・ダイニングからだと、部屋の位置関係が良くわかる。
キッチンを中心に、手前(東側)のダイニングには、リ
ビングとキッチンからの出入口。西側に2階への階段
と、洗面脱衣室・勝手口へとつながる廊下、キッチン
の前にリビングと和室が広がる。





                                                                         






家造り記
Ⅰ 方向性 Ⅱ スケジュール Ⅲ 土地 Ⅳ 住宅会社 Ⅴ コンセプト
Ⅵ 住宅会社決定 Ⅶ 住宅工事 Ⅷ 完成見学会 Ⅸ 番外編 Ⅹ コメント
2014年12月完成 安成工務店
足掛け6年、住宅会社と、そして土地と出会い、思いを形へ
居心地・使い勝手の良い、居住空間としての本質を追求した間取りに、安成工務店のセンスと技術が息吹を吹き込む
①外観 ②外構 ③室内1 ④室内2 ⑤室内3