Ⅶ 住宅工事②(屋根、内装工事)


16 配線・コンセント位置の確認(9月23日)
17 断熱材・セルロースファイバー施工(9月29日)
18 造作家具施工(10月4日)
19 塗装色・仕上げ等の確認(10月11日)
20 大工工事完成(10月18日)



16 配線・コンセント位置の確認(9月23日)


上棟式後は、基本的には棟梁が一人で、時に手伝いの大工が1~2名入り、内部の大工工事が進められ、2週間後には配線関係、窓枠と窓の設置、ガルバリウムの屋根設置が完了。すっかり家らしい雰囲気が出てきた中、インテリアコーディネーターとともに照明・配線、そしてコンセント位置の現場確認を行う。

  
左:周りはすっかり青色のメッシュシートで囲われ、一時的に姿を隠す。
中:天井裏を所狭しと這う配線。いろいろな場所で入り切りできるよう、3路スイッチを多用したから、その分配線も複雑に。
右:1階ウォークインクローゼット(≒納戸)。東に位置する縦長の型ガラスから朝日が入り、すがすがしく朝の着替えが
  できるはず。WICはキッチン裏になり、ここは勝手口も付く。



  
左:2階南側を見る。吹抜けの2階窓は大きく、1階の奥にまで明るさを取り込む。南側窓の外には布団干しバーを設置。
  西隣りの主寝室から、吹抜け窓前に設置するキャットウォークを通り、ここから布団を干す。
中:2階北西側を見る。階段上がる途中のステップには、西に開けた固定窓を設置。窓一体型のブラインドにより、強い西日
  や視線を必要時に遮断。西側からキッチンに向けて明かりを取り込むとともに、階段から外の景色を楽しめるという造り。
右:屋根にはガルバリウム鋼板が張られ、これで工事中の雨への心配もなくなると。








17 断熱材・セルロースファイバー施工(9月29日)

内部工事が進んだところで、番外編①エコビルドツアーでも紹介した、安成工務店の標準断熱材・セルロースファイバーが屋根、壁へと充填される。

    
左:セルロースファイバー号と施工専門スタッフが到着。
中:まずは、外側とつながる壁の内側に内張シートを緩みなく張っていく。施工が難しい屋根には、当初から
  内張りシートが設置済み。
右:施工は、ホースを挿入し、専用施工機(セルロースファイバー号)からブロアーで風送し、隙間なくプロの手
  により充填。通常、断熱材と内壁の間に張られる透湿シートは、セルロースファイバー自体に調湿機能が
  あるため、設置されていない。








18 造作家具施工(10月4日)


棟梁を主体に進む大工仕事は、電動のこぎりと釘打機により見ている端からも手際よく工事が進められ、一週間も間をあけると、大きく変わった姿を目にすることになる。
まず、今回大きな印象の違いを受けたのは、間仕切の壁がいくつかできていたこと、そして造作家具が姿を現していたこと。ぐっと生活感をイメージできるように。

  
左:翌週の台風予報に備えてメッシュシートが括られ、白い防水シートが張られた外観が姿を現す。
中:ダイニング南側に設置の収納棚とワークテーブル。子供の勉強と1階での作業は、ここが中心になる予定。
右:ダイニングから1階を見渡す。天井が張られたことで、家らしい雰囲気に。



  
左:ダイニング横のキッチンから南側に、リビングが広がる。吹抜けの先に広がる青い空がわくわくさせる。
中:キッチン北側には、造作の食器棚を設置。杉板を器用に加工して、家具を造り上げていく姿に感心してばかり。
右:キッチン壁の裏手は、WIC兼納戸。本当にいい材料を使っていると、むき出しの柱を見るたびに感じ入る。



  
左:和室の紹介。和室は、少し高めに天井を取り、柱を見せる造りで、その加工の仕方に手が込んでいる。
中:和室西側の窓。窓を囲むように隙間なく吹き込まれた断熱材の様子がよく分かる。ここへの障子設置を勧められるも、
  寝室利用したいからと遮光材料を採用。
右:和室から、リビング、玄関、ダイニング方面。正面壁には、テレビ壁掛けに対応できるように、補強板や埋込コンセントを設置。



    
左:階段設置が完了。下4段は横壁を付けず空間に広がりと、横からも上がれる使い勝手のいい造りに。右側は、
  洗濯物干場に出られる勝手口。階段途中の窓からは、一呼吸を置いて、自然が広がる周りの景色を楽しめる。
中:階段を上がった先にある、2階北側のホール。正面窓の手前に造作のワークテーブルを設置、目の前に広がる
  景色も楽しめる、主デスクワークスペースとなる。
右:2階南側の主寝室は、勾配天井の造りで、また違った雰囲気に。








19 塗装色・仕上げ等の確認(10月11日)


大工工事は、予定よりも2週間近く前倒しで進捗する順調振り。ひとえに、大工の仕事が早いからのようで、設計図を基に最終形をイメージし、迷いなく材料をの加工していく姿がなんとも頼もしい。

内壁には石膏ボードが張られ、後は、この上からの珪藻土塗りと壁紙張りを待つのみ。造作家具も、扉等の建具を残し、だいたいの形ができあがる。天井は、一部設置の杉板張りが順調に進む。一方、外壁にも進展が。1階部分を中心に、サイディングが設置。サイディングと内側の防水シートの間には、通気性を確保するため、一部に通気穴のあく木の細板が設置される。

今回の現場打合せの目的は、順調に進む内壁、外壁の次のステップとして、それぞれの塗装の色、仕上げの方法等を確認することながら、既に打合せ段階で、サンプルを元に決めていたから、念のための確認程度で早々に終了。結局、いつものように、進捗状況を聞きながらの見学を楽しむ。

    
西・南・東側からのそれぞれの外観。台風19号が近づき、シートが再び括られる。西側物干しテラスと玄関テラス
の軒天には、塗装板が設置。1階部分の灰色外壁がサイディング設置箇所となる。



    
左:玄関には、天井に節無杉板が張られ、造作収納も外枠ができあがる。
中:玄関へとつながるリビング。石膏ボードの壁ができあがり、最終形をはっきりと見て取れる。
右:キッチン前の造作収納。大工さんも、器用にいろいろな家具を造るものだと感心しつつ。



    
左:システムキッチンが入るのは、ほぼ全体が完成してから。それでも、造作家具でキッチンの位置が明確になり、
  よりイメージがしやすくなる。
中:1階WIC兼納戸も、すっかり壁で囲われ、造作収納も設置されたことから、クローゼットらしくなる。ここの造作は、
  枕棚とパイプハンバーのみとし、可動棚コストを節約。日常使う服置場だから、ハンガー掛けが中心になるだろうし、
  手持ちの洋服ダンスを利用することで、大容量の収納にも対応。
右:2階ホールも着々と。天井高210cmと高さを抑えているから、杉板天井にも手が届く。天井と窓の間に隙間を
  作らないことで、一体的に外の空間とつながる効果を狙う。ちなみに、手前の壁は、階段を囲う腰壁。空間を
  仕切らないように、高さを抑えた壁を選択。








20 大工工事完成(10月18日)


予定を2週間前倒しして、大工工事が完成。建具を取り付けるのみとなった各部屋の造作家具が姿を現し、工事に使っていた木材がなくなったことで、すっきりとした室内に。

  
左・中:キッチン周りもすっきりと。
右:キッチンから南側を望む。外とつながるリビングと和室の一体的な窓の配置が特徴で、吹抜けからも明かりを取り込む。



    
左・中:吹抜けを、下と上から見比べ。夏の日差しは庇が遮り、冬の日差しは部屋の奥まで届いてくれるはず。
右:吹抜けの上に設置されたキャットウォーク。布団干しの場であり、通風窓開け、窓掃除にと活躍予定。



    
左:1階和室の収納。幅120cmの雛飾りを置くため、押入スペースを縮めて確保した床の間。
  押入一部には、ガス床補助暖房用のパイプを隠す杉板の囲みが付く。
中:階段にも手すりが付き、杉板天井を見ながら2階へと上がっていく。階段途中の窓には、前方
  に広がる景色を取り込むとともに、西からの太陽の明かりをキッチンまで取り込もうという意図が。
右:2階主寝室のウォークインクローゼット。タンスが置けそうにないと、両サイドにパイプハンバー付
  の棚を設置。1階WICは仕事着や日常服、ここには週末服や季節物のケース保管と用途を分け、
  1階中心の生活スタイルを目指す予定。



  
左:2階ホール(フリースペース兼ワークスペース)も姿を見せる。縦向きに並べた小幅の杉板天井により、外の景色と
  一体的につながる。250cm超の十分な広さの机と100cm幅の造作本棚が壁面に付き、北側に広がる景色を前に、
  集中して作業や勉強ができるように。
中:フリースペースは、6畳ほどのサイズ。階段腰壁に合わせてピアノを設置する構想は、実現するのか。北側道路で
  すぐそばに家が建たない環境と広がる山々の景色を活かすべく、北側にも大きな窓を設置したのが特徴。
右:フリースペースからつながる、東側の子供部屋。中央柱の両側に引戸の建具が付き、必要に応じた間仕切りの設置
  で、2部屋の確保が可能。




子供部屋は一時の使用、個室にこもる快適な環境にしないとの思いから、押入なしの4.5畳×2のシンプルな仕様。
吹抜けにつながり、1階から声が届く南側の窓。布団も干せる、朝日を取り込む東側の窓を配置。





                                                                         






家造り記
Ⅰ 方向性 Ⅱ スケジュール Ⅲ 土地 Ⅳ 住宅会社 Ⅴ コンセプト
Ⅵ 住宅会社決定 Ⅶ 住宅工事 Ⅷ 完成見学会 Ⅸ 番外編 Ⅹ コメント
2014年12月完成 安成工務店
足掛け6年、住宅会社と、そして土地と出会い、思いを形へ
居心地・使い勝手の良い、居住空間としての本質を追求した間取りに、安成工務店のセンスと技術が息吹を吹き込む
①地鎮祭 ②屋根・内装工事 ③外装工事 ④室内仕上げ ⑤外構工事 ⑥引渡し