Ⅶ 住宅工事③(外装工事)


21 外壁・内壁塗り開始(10月26日)
22 続・外壁・内壁塗り(11月1日)
23 外観お目見え、内壁塗装完成(11月8日)



21 外壁・内壁塗り開始(10月26日)


内装の大工工事も一段落、すっかり静かになった内部では、左官屋さんによる珪藻土の壁塗り工事が始まる。調湿効果のある珪藻土の塗壁は安成工務店の標準仕様で、真っ白い漆喰とは違い、柔らかな雰囲気が特徴的な自然素材。

ちなみに、安成工務店で使用する珪藻土は、フジワラ化学㈱の自然空間。珪藻土(藻類などの植物性プランクトンが海底や湖底に堆積してできた泥土)、セラック(昆虫の一種が分泌する天然のり材)、天然砂、木粉(天然木材の白樺を粉末)と自然素材のみを厳選して使用しており、のり材に天然素材を使うから等級表示はF☆☆☆☆と、珪藻土によく懸念されるホルムアルデヒドの心配も不要と心強い。

全てを珪藻土で施工できれば理想だけど、造作家具の背面や水回り、そしてコストカットを理由に、一部をクロス張りに変更。現実との折り合いをつけながら。

    
左:珪藻土を塗る箇所には、薄塗りの印がつけられ、造作家具には養生が施される。
中・右:吹抜けにも足場が設置され、壁、天井へと珪藻土が塗られていく。




  
外装工事も進み、軒天と破風の塗装が完了、サイディングの設置も済み、今後は外壁塗装へと移っていく。







22 続・外壁・内壁塗り(11月1日)


この1週間で、早くも外壁の塗装が完了。外壁塗装剤のジュラクペンアートは、白系の色でも汚れが目立ちにくいとの助言を受け、サエラモデルハウスと同じ色でとリクエスト。近くで見ると白いけど、少し離れてみるとベージュがかった色合いで、なかなか風合い豊かな雰囲気がいい。そして、内装は、1階の珪藻土塗りがほぼ完了し、2階階段周りを作業中。室内に色が付くと、家の雰囲気が出てくるなと思いつつ。

外壁塗装が完了したことで、今週中に足場が解体されるとのこと。それなら、足場があるうちに屋根を見ておかねばと、足場を伝って外周を見て回る。

  
左:完成した外壁塗装を、足場の間から。
中:壁、天井と大半の塗装が終わる1階。塗りたてでてかる天井は、時間の経過とともに落ち着いた色へと変わる。
右:和室天井は、高さをとり、梁が一部見える仕様に。




  
珪藻土塗りの作業が続く、2階ホール周り。塗りたての壁を触らないようにと注意を受けながら、階段を上がる。




  
左・中:足場から見る、2階南側の外壁と屋根。4.5寸勾配の屋根は、なかなか下から見ることができないから、
  この機会にと。ガルバリウム鋼板の1枚板がきれいに並び、なかなか壮観。今後、この上に太陽光発電パネル
  が乗ることになる。
右:東側1階の屋根は、1.5寸勾配。これなら、屋根の上に上がっての掃除もできそう。







23 外観お目見え、内壁塗装完成(11月8日)


足場が解体され、ついに外観がお目見え。コテで仕上げた塗壁の外壁は自然な風合いで温かみがあり、太陽の色調に合わせて様々な表情を見せてくれる。高さを抑えた構造、勾配の異なる屋根、外観にところどころ組み込まれる木質材料と、それぞれにほのぼのとした温かな風合いを醸し出す。

  
左:外壁は、少し離れてみるとベージュに感じる白系統。写真が純白系に見えるのは、この日の天候とカメラ機能を
  使いこなせていないことに尽きる。
中・右:軒天の木材利用は、玄関のみ。外観の軒周りを茶色塗装することで、木質系の温かな風合いに。玄関・ポーチは
    玉砂利洗い出し。黒石ではなく、白・茶系の色を混ぜることで、柔らかな雰囲気に。玄関ポーチの十分な広さで、
    雨の日にも使い勝手よく。未だ養生されている玄関ドアは、LIXILのスマートドア・ヴァナート。安成工務店では、
    木製玄関ドアを使うケースが多いけど、南向き玄関でもあり、紫外線や風雨からの劣化も考慮して。




  
左:西側、勝手口が付く屋根付ポーチは、洗濯物干し場を兼ねる。ポーチ西側はウッドフェンス仕様で、視線を防ぐ。
中・右:東正面と北東側から。1階ダイニングを囲む掃出し窓が特徴。北側2階の外壁には、木を一部使用。




内壁塗装も完了し、残りはシステムキッチン、照明の設置、建具取付と、最終仕上げに向けた工程が見え始める。塗装が完了したことから、この日は、カーテンの採寸を実施。カーテン、太陽光発電、エアコンは別注ながら、引渡前の設置を了解してもらったことから、次々と手続きを進めていく。

    
左・中:内壁の色は、白系ベージュのもう少し温かい色合いながら、カメラ機能を使いこなせず純白に見える
    のが残念(完成までには、プログラム撮影のノウハウを身に着けるとして)。照明がLED電球色だから、
    暖色のほのぼのとした空間が広がる予定。
右:孤立しがちな階段スペースを、3.5段目までの片壁をなくすことで周りの空間との一体感を持たせる。
  ともするとおっくうになりがちな階段利用を、階段の造りや外とつながる途中の窓、階段上がりの拡がる
  眺望で、わくわくする楽しさをもたらすイベントに変えたのが、大きな特徴と言える。




  
左:塗壁による白い空間ができたことで、杉小板の天井が映え、2階ホールがすっきりと。
中:2階子供部屋と主寝室は、塗壁ではなくクロスの仕上げ。コストカットの意味合いもあるけど、子供部屋は、
  ウォールステッカーを貼ったり、押しピンやテープで好きに模様替えができるように。
右:吹抜けも白い塗壁で仕上がり。東の窓から、リビングに朝日が降り注ぐ造り。





                                                                         






家造り記
2014年12月完成 安成工務店
Ⅰ 方向性 Ⅱ スケジュール Ⅲ 土地 Ⅳ 住宅会社 Ⅴ コンセプト
Ⅵ 住宅会社決定 Ⅶ 住宅工事 Ⅷ 完成見学会 Ⅸ 番外編 Ⅹ コメント
足掛け6年、住宅会社と、そして土地と出会い、思いを形へ
居心地・使い勝手の良い、居住空間としての本質を追求した間取りに、安成工務店のセンスと技術が息吹を吹き込む
①地鎮祭 ②屋根・内装工事 ③外装工事 ④室内仕上げ ⑤外構工事 ⑥引渡し