Ⅶ 住宅工事⑤(外構工事②)


27 太陽光発電設備の設置(12月6日)
28 外構工事完成(12月13日)



27 太陽光発電設備の設置(12月6日)


引渡しも来週に迫り、最後の仕上げ作業が進められていく。太陽光発電設備、カーテン、エアコン等、本来、引渡後の設置となる施主発注関係も、了解を得て設置を進める。

ちなみに、エアコンに関しては、購入商品に合わせダクトの穴を工事段階で空けてもらったものの、その後の天井高の調整により、穴の位置が合わずエアコンを設置できなくなるという痛恨のミス。こちらの依頼で事前に空けてもらったものだから、強くも言えず、安成工務店責任施工で、再度穴あけ・設置対応することで落ち着く。

■太陽光発電設備の設置
太陽光発電設備は、パナソニックのHIT244αを24枚(縦6×横4)、5.8kw設置。屋根サイズから、縦7枚、6.8kwまで対応可能と提案を受けるも、予算と見栄えから採用せず。パナソニック製品を選択したのは、今夏発売の新型パネル「HIT244α」がモジュール変換効率19%、最大出力244wとトップクラスの性能を誇り、かつ独自技術による夏場・高温時の発電量や光の取り込み量の優位性により、実発電量が伸びる傾向にあること、また、長期安定運用に必須のメーカー保証がモジュール出力20年、機械瑕疵15年と、損益分岐点となる8~9年の期間以上に付くことにある。

そして、決め手は、高性能製品ながら再下限に近い価格と、信頼の設置技術を提案したエコ発電本舗を利用できたこと。エコ発電本舗は、九州地盤の太陽光発電設置会社を買収していることから、メンテナンスも含め信頼して工事を任せることができ、全国規模のネット販売会社による価格面でのメリットを享受できる。契約前には、現地確認も含め直接面会し、話ができるところも安心感につながり、その後のメール等での細かなやり取りにも実直に対応してもらえ、高い信頼感を持つ。

以下、補足
・安成工務店の家では、太陽光発電パネル設置のため、屋根内部に補強板を付ける必要があるから、完成後に設置の計画があるなら、配線関係も含め、事前に工務店に相談しておく方がいいだろう。
・安成工務店では、屋根保証を含む準標準の扱いでシャープ製パネルを勧められるが、ネット販売会社も工事保証(エコ本舗はオリコの10年補償)が付くから、ネットの評判に問題がなければ、価格面の優位性も検討材料としたい。
・少々粘りの交渉を経た最終的な契約額(工事費、諸費用含む)は、195万円(税込)。税抜単価が約30.6万円/kwと、納得の価格に。(別途、市補助金5万円、パソニックキャッシュバックキャンペーン5万円(応募中)。県補助金(5万円)は、県内業者施工ではないため対象外)

  
左:パナソニックのパネルは、形が小さく1枚当たりの発電量が大きいため、大きな屋根でなくても十分な発電量が得られる。
  当初は、単価の安いソーラーフロンティアを検討したけど、屋根サイズからパナソニックと東芝に絞り込む。
中・右:屋根勾配が4.5寸と小さいため、離れてみないと太陽光パネルが乗っているのが分からない。敷地そばから見ると、
  パネル側面のPanasonicの文字のみが輝いて見え、それはそれでかっこよくはあるんだけど。




■カーテンの設置
カーテン関係は、安成工務店の完成見学会でもよく目にするタチカワブラインドのプリーツスクリーンを採用。ただし、安成工務店の提案価格が予算を大きく超えたことから、施主支給に途中で変更。タチカワ・プリーツスクリーンの質感にひかれ、ネットも含め、予算内でなんとか実現できないかと検討する中出会ったのが、山口市のカーテン専門店「カーテンはうす・アベニュー」。

山口大学の裏手にあるカーテン屋さんで、見た目の印象から存在自体は知りながら近寄りがたかった店だけど、店内で話を聞くとさすがはカーテン専門店、こちらの疑問にしっかりと答えるプロフェッショナルな対応に一気に信頼感が増す。アフターサービスに定評のあるニチベイのブラインドの魅力を聞きながらも、やはり質感を優先し、タチカワで交渉。

建物は、建築段階で設計図との誤差が生じるから、オーダーカーテン設置には、新築後にあらためてプロによる設置枠の計測が必要。サイズだけでネット購入すると、窓枠にはまらなかったり、長さが合わなかったりするケースが多いとの説明にも納得。価格面で、安成工務店提案の25%近いディスカウントを了承してもらい、契約に至る。

当初は、カーテンの質を落としたり、一部プリーツカーテンを止めることで予算内に収めようと考えていたものが、同じものを設置できたこと、また、じっくり専門家とカーテンの話ができたことは大きなメリット。工務店を通すと、そこで建てる家のイメージをしっかりわかっているから全て任せられるというメリットがある一方、顔が見えず、その後のアフターを含め少々不安な面も否めない。直接対面し、腰を据えて交渉した人とはやはり信頼関係ができあがっているから、その後の細かなやりとりもスムーズで、こちらも気軽に無理が言えるし、相手のミスも許容できる。元々は、価格面だけで始めたカーテンの別注対応が、思わぬ効果を生んだもので。

※アベニューは、女性のコーディネーターのみからか、のんびりした雰囲気で気軽に足を運びやすい。子供の相手も慣れたもので、走り回るのも、騒ぐのも問題なく、お菓子をもらったりと歓迎してもらえ、子供をほっておいてゆっくり話を聞けるのも助かる。オーダーカーテン、プリーツスクリーン、ウッドブラインドから安価な既製品まで並ぶので、カーテンの種類を見るだけでも、一度訪ねてみてはと思うところ。

  
左:1階はタチカワブラインドのプリーツスクリーンを設置。リビング・ダイニングは、上「エーレ/PS-4507/オレンジ」、
  下「フラウ/PS-4732/アイボリー」。落ち着いたオレンジ色ながら、上部のおろし方が分からず、下部のレース
  仕様のアイボリーのみを下げる。
中:和室は、寝室を兼ねるため遮光とし、上「セーラ/遮光/PS-4631/ライトブラウン」、下はリビング同じ。
  無垢の床や電球色の照明から、カーテンも暖色系を採用。
右:2階はコストカット面もあり、ロールスクリーン「エコノクターン/PS-5392/ウールベージュ」を採用。子供部屋、
  主寝室は通常カーテンとし、ホームセンター・ナフコで購入。なかなかいいものがあったから、またお披露目できたら。




■外構の進捗
外構は、境界フェンスのコンクリートブロックの設置が完了。続いて、コンクリート打設関係が進み、駐車場や北側テラスの形が見え始める。

  
左:駐車場と玄関アプローチは、オリジナル形状の洗い出し仕上げ。コスト面に優位性があるが、経年劣化で黒ずんでくる
  コンクリート仕上げとせず、雨等での汚れが目立たない黒色石を使用した洗い出しとする。
中:北側テラスも、同じ考えで洗い出しに。これから造る北側の庭を活かすため、テラスの高さを抑え、室内からの視線が
  下に広がるように。沓脱石は、坂本造園のオリジナル。
右:北側勝手口に一段の階段を設置。自転車置場利用のため、北の階段は少し長さを短めに。







28 外構工事完成(12月13日)


設置方法を調整中の南側境界を除き、外構がそろそろ完成するから一度現場を見てほしいと連絡をもらい、最終確認に訪問。養生中のコンクリートやでこぼこの地面に無造作に作業道具が置かれていた一週間前の姿が一変し、駐車場、差掛け、植栽、芝が設置され、ほぼ外構が完成。自然木や石を的確に配置し、建物と一体化した庭造りのあまりの素晴らしさに心が震える。

「本当にすばらしく感動しました、修正は全くありません」と素直に伝えると、「すべてやりかえてくれと言われたらどうしようかとドキドキしていた」と社長の弁。これまで安成工務店の完成見学会で散々に坂本造園の庭は見てきたけど、最初に家造りでイメージした①見せる庭(東側)、②育て・くつろぐ庭(西側)、③遊ぶ庭(南側)のコンセプトはもとより、北側の使い勝手や南側の視線を防ぐ植栽の配置等々経験に基づく最適な庭造りを、坂本造園のつちかってきた技術、感性、そしてかなり無理を言った予算内で実現され、想像を軽く超える素晴らしい庭ができあがる。

建物自体の追加工事等々により、外構にどこまで予算を回すか一時は葛藤もしたけど、建物と庭造りを一体にとらえる安成工務店の考え方に触発され、それを実現すべく当初に適正見込額から外構予算を別枠で確保し、結果無理なお願い頼みのところもありながらなんとか踏ん張ってよかったと、その完成した姿を見て思う。「休みの日に散歩をしたくなる庭」、我が家の場合は広さが限られながらも、社長が顧客から言われたというその言葉がすっと落ちる、素晴らしい庭造りに感謝する。

  
左:オリジナル意匠による洗い出しの駐車場とアプローチ、目隠しを兼ねる石積みに植栽と、バランスよく配置され、
  建物を引き立てる。予算面から見送りのカーポートは穴枠のみを確保。駐車場枠内には散砂と芝で模様が描かれる。
中:玄関正面。室外機を隠す形で植栽を配置。石積みの前後を挟む形で緑の木を植えることで、ともすればきっちりと
  した硬さを感じさせる石積みを中心としたアプローチの雰囲気に柔らかさを与える。
右:アプローチには、管理もしやすい龍のひげを植え、四季を通じて緑色に囲まれた明るい玄関を演出する。




  
左:南西からの視線を防ぐ西側植栽。金木犀の香りが好きなためリクエストしたところ、庭の雰囲気に合う、四季咲
  モクセイを勧められ、ここに配置。
中:南側は遊ぶ庭として子供が走り回れるように、一面に芝をひく。芝は、上に伸びにくく芝刈り等の維持管理負担が
  小さく、冬場にかけて緑色保持期間が長いビクトール芝を導入。
右:ウッドデッキは安成工務店による大工工事。しっかりとした奥行があり、座ってくつろぐのにも十分な大きさ。
  デッキ前の階段石に坂本造園のセンスが光る。




    
左:リビング前、石積み隣に、枕木で囲んだ砂場を設置。キッチンから目の届く範囲に置くことで、安心して子供を
  遊ばせられる。 南側の植栽が、真夏の太陽から、砂場で遊ぶ子供を守ってくれるはず。
中:西側一角に、枕木で囲んだ畑を設置。1m×2mと小規模ながら、家庭菜園として季節の野菜や花を育てる
  楽しさを子供に教えられたら。
右:芝以外の場所には散砂(庭園砂利)を敷き詰め、草取り等の管理をしやすく。フェンスは2ブロック+80cmで、
  1m超を確保。




   
左:差掛けは、コストカットでポリカーボネートから波板に変えたものの、使い勝手よく目いっぱい幅が取れ、
  視線を防ぐ黒色の色合いが雰囲気になじむなど、結果的に良かったと思うところ。
中左:北側テラス前は、ダイニングからくつろぎの景色が広がる場所で、最も造り込まれた庭となっている。
中右・右:玄関から北側テラスにかけた通路が、景石や起伏、植栽を交えたこだわりの庭へと変貌し、まさに
  ついつい散歩に家の周りを歩きたくなる気持ちにさせられる。



  
左:ダイニングを囲む北、東の境界には、ウッドフェンスを設置。ウッドフェンスの塗装は数色から選べる中、焦げ茶色
  を選択。焦げ茶色はフェンスの上から見える木々の緑を最も引き立てるため、坂本造園が好んで使うとのことなの
  で、対応をお任せする。
右:ウッドフェンスと差掛けの間に、門扉を設置。ここからゴミ出しや、差掛け内に止める自転車の通路として活躍予定。





                                                                         






家造り記
Ⅰ 方向性 Ⅱ スケジュール Ⅲ 土地 Ⅳ 住宅会社 Ⅴ コンセプト
Ⅵ 住宅会社決定 Ⅶ 住宅工事 Ⅷ 完成見学会 Ⅸ 番外編 Ⅹ コメント
2014年12月完成 安成工務店
足掛け6年、住宅会社と、そして土地と出会い、思いを形へ
居心地・使い勝手の良い、居住空間としての本質を追求した間取りに、安成工務店のセンスと技術が息吹を吹き込む
①地鎮祭 ②屋根・内装工事 ③外装工事 ④室内仕上げ ⑤外構工事 ⑥引渡し